外食ドットビズ

最前線取材 株式会社M・R・S シンガポール・シーフード・リパブリック 大判プリンター活用で店頭集客を実践中! 「手づくり店頭POPのすすめ」
店頭アピールを積極的に実施し、特に大型POPでは大判プリンターを導入、クオリティの高いものを内製して集客へつなげている株式会社M・R・S。「手づくり店頭POPのすすめ」第1回目の今回は、同社の運営店舗「シンガポール・シーフード・リパブリック」を舞台に、川野氏の集客論との共通点を探りながら販促ポイントを検証する。続く連載では、M・R・Sが実践している店頭集客や売上UPにつながるPOP・ポスター内製化の手法をリポート、店頭集客の可能性を改めて追っていく。
第1回 第2回 第3回
味わいへの興味、価格の安心感を店頭で伝える
カニのシンボルで、シンガポール料理のイメージづくり
同じPOPでも設置場所によって別の役割を
価格重視傾向に店頭で応える
味わいへの興味、価格の安心感を店頭で伝える

カニのシンボルで、シンガポール料理のイメージづくり

 

アジアの中でも特に国際化が進んでいるシンガポールは、料理に関しても世界各国の美味しさがミックスされ、独特なシーフード料理が生まれている。「 シンガポール・シーフード・リパブリック 」 は、本場の名店オーナーたちから日本のパートナーとして選ばれた M・R・S が、現地の味をそのまま提供することを信条としたレストランである。M・R・S は関連会社の株式会社コカレストランジャパンとレストランワンダーランドグループを形成して、各国アジア料理やイタリア料理、アメリカ料理など16業態で30店舗以上を展開。本場の味を再現するという共通コンセプトから、店舗設計やデザイン・装飾、販促物まで高いレベルで世界観を統一した店づくりを行っている。 店舗ロゴなどあらゆるビジュアルにカニのイラストをあしらい、シンガポール料理のイメージを訴求


シンガポール料理の代表であり、ブランドのシンボルにもなっている「チリクラブ」 シンガポール・シーフード・リパブリック品川店は、ホテルや高層ビルが建ち並ぶ品川駅前という立地ながら、エントランスにはマーライオンが佇む異国情緒漂う外観だ。シンガポールといえばマーライオンが思い浮かぶが、こと 「 シンガポール料理とは?」 の問いに即答できる読者は、そう多くはないだろう。そこで、マッドクラブという大型のカニを使ったインパクトの強い料理を前面に出してアピールすることにしたという。料理そのものを知らない消費者に対しても、“マッドクラブ”を打ち出すことで、シンガポール料理へのイメージを想起させることに成功している。

実践!「自店の売り」を店頭で明確に発信「 シンガポール料理のシンボルに掲げたのが “マッドクラブ” です。見た目のインパクトがあり、味もイメージしやすいので、店舗ロゴや看板などあらゆるビジュアルに、赤いカニをあしらいました 」 ( 広報担当マネージャー 神事まゆみ氏 )



同じPOPでも設置場所によって別の役割を

 

日本では珍しいシンガポール料理に興味を持ってもらうことが重要課題であるだけに、2008年の開業当初から 「 まず目を引く何かを置くことが大事である 」(神事氏)と、店頭での集客を重視してきた。通りを歩いている人の目線を意識し、動線と心理状態に合わせてタイミングよく情報を渡すことで、自然と店舗へ導く仕掛けになっている。

 

店前にある歩道は、品川駅高輪口前から歩道橋でつながっており比較的通行人が多い。そこで、次のような連続的な見せ方を行っている。

写真①  道路に面して「 チリクラブ 」の写真を載せた大型看板を設置。遠くからでも人々の目を引いて「 何を売っているレストランなのか 」をイメージさせるようにした。
写真②  店舗前の階段下にメインメニューを掲示し、歩行者の足を止める役割を持たせている。料理のイメージやシズル感(※)は看板で大きく余すところ無く見せ、POPはシンガポール料理がどのようなものかを伝える目的で、メニュー同様に料理と価格を記載している。
写真③  階段を上がると、今度は店舗入口横のPOPが目に入るが、意外にも階段下と全く同じデザインのものをあえて設置。繰り返すことでメッセージ性を強化している。
写真④  道路を挟んだ反対側の歩道からも、大型看板でカニと料理が訴求できている。

シズル感:シズルとは、肉などが焼ける音を語源とする英語の擬音語。転じて、写真や映像などで食品の美味しさを思い起こさせる感覚を意味する。


実践!「3種の神器」で街ゆく人の心をつかめ 「 シンガポール料理への理解を深めてもらうためには、召し上がっていただきたいメニューを押し続ける方が良いと考えます。また同じPOPでも、階段下は料理を知ってもらうもの、入口横は料理を決めてもらうもの。役割が違うため、内容を変える必要はないのです」(神事氏)


顧客の動線と視線を意識した店頭づくり
歩行者の視界には、シズル感のある大型看板とメニューPOPが飛び込んでくる 階段下にあるPOPは、足を止め、店舗が直接通りから見えない難点も補う
   
階段を上がった店舗の入口横にあるPOPは、料理を決めてもらうための役割 道路を挟んだ向かいの歩道を行く人には看板のカニ、POP、建物外観でシンガポールらしさを訴求

 


価格重視傾向に店頭で応える

 

ランチタイムとディナータイムで掲示するPOPを変えているが、主力であるマッドクラブを使ったメニューを大きめに出すという基本的な構成は共通している。

実践!店頭でのコンセプト強化が顧客の信用を得る 「メイン料理をしっかり見せる。そして、シンガポール料理をより幅広く知っていただき、さらにイメージしやすくするために料理の写真を多数掲載しました」(神事氏)
ランチ、ディナーそれぞれのPOPで、マッドクラブを使った料理を大きく扱い、店舗コンセプトを強調している

自分のメニューを固めるため、歩道で熟考する人が多い品川店の店頭POP 高級感を演出するために、店頭POPもイメージ訴求やビジュアルに特化するケースもあるが、同店の場合はあえて価格や料理を説明し、文字だけではあるがドリンクメニューまでも記載している。特に、価格の掲出に関しては近年重要度が増しているという。「 最近のお客様は、“ 何を食べたいか?” という選択以上に、“ いくらのものを食べるか?” を重視して店舗を決めるようになってきています。入店する前にいくらになるか概算する傾向も強いので、味も価格も分かる店頭づくりを心掛けています 」(神事氏)


店舗の雰囲気や演出を重視するのか、あるいは、分かりやすさ・親しみやすさにウェイトを置くのか。そのバランスを取る支点は、業態はもちろん店舗ごとでも異なるだろう。M・R・Sのように、店舗コンセプトから顧客動向、さらには顧客心理まで熟慮して、POPに明確な意図を持たせることが集客への道筋になるのかもしれない。

次回はM・R・SのPOP・ポスター制作現場から、企画やコンセプトの立て方、「うまそう!」な雰囲気はどのような手法から編み出されるのか、集客効果の上がる工夫やテクニックを実際の販促物をお見せしながら紐解いていこう。

ページトップへ

現場が語るPOP内製化で“攻め”の集客

「うまそう!!」と思わせる店頭づくり講座  販促の30%は店頭が握っている!①



 
 

シンガポール・シーフード・リパブリック


取材協力:広報担当マネージャー 神事まゆみ(じんじ・まゆみ)氏 飲食企業数社で広報やマーケティング業務に携わり、POPなど販促物制作にも造詣が深い。

株式会社M・R・S (レストランワンダーランドグループ)
http://www.restaurant-mrs.com/

【代表取締役社長】中部 由郎氏
【本社】 東京都新宿区市谷台町6-3 市谷大東ビル4F
【レストランワンダーランドグループ店舗ブランド】
■M・R・S
シンガポール・シーフード・リパブリック(シンガポール料理)
由丸(博多らーめん)
ピッツェリアマレンマ(イタリア料理)
インペリアル・トレジャー・ヌードルズ(中華料理ファーストフード)
TVコネクションカフェ(コンセプトカフェ&レストラン)
オレゴンバー&グリル(アメリカングリル)
ニルヴァーナ(インド料理)
バビーズ横浜(アメリカンカフェ&レストラン)
■コカレストランジャパン
コカレストラン(タイスキ・タイ料理)
マンゴツリー(タイ料理)
フードサーカス(フードコート)

 
 
  • 店頭集客で繁盛 トップへ
  • 「うまそう!!」と思わせる店頭づくり講座
  • 販促の30%は店頭が握っている!①
  • 販促の30%は店頭が握っている!②
  • 即実践!店頭POPの賞味期限チェック①
  • 即実践!店頭POPの賞味期限チェック②
  • 次の日も記憶に残る店頭をつくる①
  • 次の日も記憶に残る店頭をつくる②
  • 「うまそう!!」と思わせる店頭づくり講座 販促の30%は店頭が握っている!
  • 【最前線取材】手づくり店頭POPのすすめ
  • 第1回 味わいへの興味、価格の安心感を店頭で伝える
  • 第2回 現場が語るPOP内製化で“攻め”の集客
  • 第3回 POP内製化で集客力も企業力もアップ
  • 「うまそう!!」と思わせる店頭づくり講座 販促の30%は店頭が握っている!

  • 今日からあなたもポスター名人|ポスターつくろう!
  • 用途に合わせたプリンターのご紹介
  • CANONカタログ請求
  • ショールーム|imagePROGRAFを全国でお試しいただけます
ページのトップへ戻る