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リクルート、飲食店におけるキャッシュレス決済の利用実態と意向調査
「キャッシュレス派」が「現金派」を上回る!今後の利用意向は「キャッシュレス派」が8割弱

 リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、首都圏・関西圏・東海圏に住む20~69歳の男女約10,000名を対象に、「飲食店でのキャッシュレス決済の利用実態と意向」についてのアンケート調査を実施した。
■「キャッシュレス派」が「現金派」を上回る!「現金派」は意外にも20代男女が最多
 まず、現金以外での支払いが可能な飲食店における支払い実態を聞いたところ、「ほぼ毎回、現金以外の支払い方法を利用している」(26.8%)と「現金以外の支払い方法の利用が多いが、時々現金で支払うこともある」(26.1%)を足した「キャッシュレス派」が計52.9%で、「滅多に現金以外の支払い方法を利用しないが、時々ある」(28.1%)と「現金以外では支払いしない」(19.0%)を足した「現金派」が計47.1%と、「キャッシュレス派」がやや多かった。性年代別では、「キャッシュレス派」は「30代男性」(58.7%)で最も多く、次いで「60代女性」(57.1%)が多かった。逆に、男女を通じて20代が最も「現金派」(男性52.1%、女性57.0%)が多かった。キャッシュレスというと、アプリ活用などのITスキルを要する場合もあるため、50・60代では低くなる予測もできたが、意外にも20代男女が最も現金支払い意向が強いことが分かった。また、圏域別では、首都圏で「キャッシュレス派」が最も多く(54.8%)、“商いの街”等と言われる関西圏では3圏域で唯一、「現金派」が半数を超える(50.5%)という実態であった。
■これまでの支払い経験は、「クレジットカード」が最多の79.1%
 次に、現金以外での支払いが可能な飲食店で、これまでに利用したことのある支払い方法を聞いたところ、「クレジットカード」(79.1%)が圧倒的な1位で、「交通系電子マネー」(29.6%)、「交通系以外の電子マネー」(18.2%)が続いた。一方、「現金しか利用しない・したことがない/現金しか利用できない」は16.3%だった。性年代別では、「クレジットカード」の回答が最も多かったのは「30代女性」(84.7%)で、「交通系電子マネー」は20・30代・40代男性(各39.2%・39.8%・34.8%)で利用経験が多かった。「現金しか利用しない・したことがない/現金しか利用できない」では、「20代男性」(22.2%)が顕著に高かった。今回、「現金派」で20代男女が多いという実態があるが、「クレジットカード」利用経験でも20代男女は全体平均より低い傾向にあり、20代でクレジットカードの利用が進んでいないこととの関連がありそうだ。
■「現金のみ利用」最多は20代女性、キャッシュレス推進では若年層への浸透が課題
 現在、主に利用している支払い方法(現金以外でも支払いが可能な飲食店の場合)では、これまでの支払い経験と同様に1位は「クレジットカード」(59.9%)で、以下、「交通系以外の電子マネー」(4.6%)、「交通系電子マネー」(3.7%)と、2位以降は利用率が大きく下がる結果となった。また、「現金しか利用しない・したことはない/現金しか利用できない」が27.9%で、実質的に現金払いが2位という結果だった。特に20代女性では、「現金しか利用しない・したことはない/現金しか利用できない」が34.0%であり、キャッシュレス化の推進を図る場合には、若年層にどう浸透させるかが課題になりそうだ。
■利用できるが利用したことがない支払い方法、トップは「交通系電子マネー」
 支払い方法によってはアプリやカードの所持や初期設定などの準備を要するが、既に利用できる状態にある支払い方法で、実際に飲食店では利用したことがない支払い方法を聞いたところ、1位は「交通系電子マネー」(28.3%)で、2位「携帯キャリア決済」(10.8%)、3位は「交通系以外の電子マネー」(10.5%)であった。中でも50代女性では「交通系電子マネー」が利用できる状態ながら利用したことがない人が34.7%と多かった。これらの支払い方法は、消費者側の意向で使われていないケースと、飲食店側が各決済方法に対応していないケースの両方が混在すると見られる。昨今アプリや各種カードにおいて、ダウンロードやカードの申し込みではなく、実際の利用に対してインセンティブをつけるキャンペーンが、キャッシュレス支払いを推進する各社で目立つ。その理由に納得がいく結果となっている。
■今後の支払い意向、キャッシュレス決済を「利用したい」が優勢で計78.8%
 今後の支払い方法として、現金以外の方法の利用意向を聞いたところ、「積極的に利用したい」(42.8%)+「まあ利用してもよい」(35.9%)が計78.8%と、「あまり利用したくない」(16.2%)+「まったく利用したくない」(5.0%)の計21.2%よりも優勢という結果であった。30~60代男性と30代女性でキャッシュレス決済の利用意向は8割を超えている一方、20代では「利用したくない・計」が、女性で26.4%、男性で25.4%と他の性年代よりやや多く、心理的な抵抗感があることが伺われる。また、圏域別では、首都圏で最もキャッシュレス決済の利用意向が強く(計79.6%)、東海圏では相対的に現金志向が強い(計23.2%)という結果だった。
■「ポイントやキャンペーン」がキャッシュレス最大の魅力
 最後にキャッシュレスに対する考え方について聞いた。ポジティブな理由の1位は「キャッシュレスにはポイントやキャンペーンなどの特典がある」(51.9%)が半数を超え、以下、「キャッシュレスの方が財布がスッキリする、身軽になる」(40.0%)、「キャッシュレスだと支払いが早く済む」(37.8%)が続いた。一方、ネガティブな理由の1位は「キャッシュレスは請求額が膨らむ・使いすぎてしまうのが怖い」(21.9%)で、以下、「キャッシュレスはカード犯罪や個人情報漏えい等が不安」(19.3%)、「現金で事足りるし、それ以外の必要性を感じない」(12.8%)が続いた。20~40代女性では「キャッシュレスは請求額が膨らむ・使いすぎてしまうのが怖い」の回答が多く、30・40代女性では「キャッシュレスはカード犯罪や個人情報漏えい等が不安」も多かった。また、30・50・60代男性では「現金を持ち運ぶより、キャッシュレスのほうが安全」が多く、男女で不安を感じる内容の違いがありそうだ。

【解説】
消費増税や2020年のオリンピック・パラリンピック等に向け、飲食店や小売店でのキャッシュレス化が急がれている。今回は消費者に対し、飲食店での支払い方法の利用実態と意向を調査した。結果、「キャッシュレス派」と「現金派」に大別する場合、支払い実態としては「(利用できる場合は)キャッシュレス派」がやや優勢で、今後の利用意向では「キャッシュレス派」が優勢という結果であった。また、50・60代で意外に「現金」へのこだわりが強くない一方で、 20代ではクレジットカード利用率が低い等、キャッシュレスの浸透に課題があることが分かった。また、(利用できるのに)実際に利用したことがない手段として「交通系電子マネー」等があることも分かった。キャッシュレス利用にポジティブな理由としては「ポイントやキャンペーンなどの特典がある」が最多で、逆にネガティブな理由としては「請求額が膨らむ・使いすぎてしまうのが怖い」が最多で、特に20~40代女性で心理的な抵抗が大きいようだ。
 

(外食.Biz)
2019年04月19日更新

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