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震災と計画停電の影響で、3月の外食市場は低調に
4月に入ってからの回復基調に期待を
4月に入って外食各社から3月の売上月次報告が発表されているが、東日本大震災やそれに伴う計画停電等の影響が明らかになりつつある。5日までに発表された主な月次報告(既存店ベース前年比)は以下の通り。ハイデイ日高、売上高92.1%・客数93.4%・客単価98.7%。幸楽苑、売上高76.3%・客数71.1%・客単価107.3%。グローバルダイニング、売上55.5%・客数58.4%・客単価94.9%。和風レストラン「まるまつ」等のカルラ、売上80.0%・客数79.8%・客単価100.3%。トリドール「丸亀製麺」は売上高89.6%・客数93.3%・客単価96.0%。トリドールの発表によると、「震災により3月末時点で13店舗が営業を中止した他、計画停電で営業時間短縮を余儀なくされ、さらに関東・東北地方を中心にガソリン供給不足が発生して外出控えとなり、既存店売上高は前年を大幅に割り込んだ」としている。また、レインズインターナショナルによると、「震災直後は既存店昨対で50%-70%であったが、1週間後に80%強と徐々に上向き、3月最後の週末には100%超となり回復しつつある」という(3月全体の売上昨対比は85%)。一方で、すき家107.0%、松屋フーズ107.5%のように年を上回っている事例もあった。放射性物質による出荷制限など震災に伴う不安要素はまだ尽きないが、自粛ムードからの脱却と経済活動・消費活動の一日も早い回復を促進したいところだ。
(外食.Biz)
2011年04月06日更新
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