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東京都、生食肉を扱う施設への緊急監視結果を発表
牛生肉の衛生基準に適合した施設はわずか0.5%

 東京都福祉保健局は、厚生労働省の「生食用食肉を取り扱う施設に対する緊急監視の実施」に基づき、5月6日から5月31日まで監視を行い、このほど結果を発表した。飲食店の調理段階では、(1)肉表面の細菌汚染を除去できるようなトリミング処理ができていない(51.4%)、(2)器具の洗浄消毒を衛生基準で示された83度以上の温湯で行っていない(49.5%)、(3)生食用専用の調理器具を用いていない(18.6%)といった不適合事項が目立った(複数該当の施設もあり)。また、今回の緊急監視により、生で牛肉を提供していた飲食店の多くで、「生食用として販売されていたものではない原料肉を加工・提供」している事実が判明したとのこと。一方で、馬肉に関しては、生食用に加工され容器包装に入れられたものを使用する傾向が目立った。衛生基準に適合していた施設の割合は、牛肉の場合はわずか0.5%であったのに対し、馬肉は42.2%が適合していた。
 東京都は、生食用食肉を取り扱う施設に対する監視指導を継続して実施していく。食肉処理業および食肉販売業に対しては適切な加工や表示を指導、飲食店に対しては、適正に加工された原料肉を仕入れ、専用の器具を用いて調理するよう指導していく。

(外食.Biz)
2011年06月08日更新

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