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JF調査、11月の外食売上は持ち直し前年を上回る
パブ・ビヤホールは客数105.8%・売上高104.4%と好調に推移
日本フードサービス協会(JF)は、会員企業を対象とした平成24年11月度の外食産業動向を発表した。11月は、土曜日が前年より1日少なく、気温も低く冷え込んだ地域が多く、FF洋風、FR洋風などの業態を中心に客数が減少したが、冬メニューやキャンペーンメニュー等の販売増が客単価押し上げにつながり、売上高は前月より持ち直し、対前年比100.5%であった。
また、業態によっては、祝日を入れて3連休になった下旬に土曜に減少の影響がいくぶん緩和され、客数の下支えと客単価のプラスにつながったところもある。
業態別概況は以下の通り。
■ファーストフード業態
全体売上高は、100.1%とほぼ前年並みとなった。業種別では、洋風はメディア露出やキャンペーン商品の効果で客数が伸びた店もある一方、土曜日が少なかった影響も大きく、全体では客数、客単価とも前年を下回り、売上高は98.7%となった。和風は値引きキャンペーン等で客数が伸びた昨年には及ばなかった店舗もあるが、引き続き価格が高めのメニューが客単価上昇に貢献し、売上高は前年より3.1ポイント増加し103.1%となった。麺類は出店効果、メディア露出等で客数(104.8%)、売上高(104.9%)ともに前年を上回り、相変わらず好調を保っている。持ち帰り米飯・回転寿司とその他は、低気温と土曜日減少が影響して、それぞれ98.6%、99.8%と前年を下回った。
■ファミリーレストラン業態
全体売上高は、101.0%と1.0ポイント上回ったが、業種別では洋風だけが97.6%と前年を下回った。土曜日が1日少なく、多くの地域で気温が低かったことに加え、昨年はキャンペーン商品で売上が大幅に伸びたことなどが要因と考えられる。他方、和風は高単価メニューの好調とCM等の効果から、中華は新規出店や集客キャンペーン等から、それぞれ売上高が104.1%、104.4%、客数が102.9%、103.5%と前年を上回った。焼き肉は店舗によりばらつきがあるものの業種全体の売上は109.7%と前年を9.7ポイント上回った。
■パブ・居酒屋業態
全体売上は、98.3%と前年を1.7ポイント下回ったが、パブ・ビヤホールは、出店効果もあり、客数105.8%、売上高104.4%と好調に推移した。一方、居酒屋はメニュー改定等で客単価は100.3%と前年より伸びたものの、客数が減少し売上高は97.4%となった。
■ディナーレストラン業態
全体の客単価は99.0%と下がっているものの、中価格帯メニューが客数の増加につながり、店舗数が減少した中でも売上高は102.7%と堅調に推移した。
■喫茶業態
新規出店、新商品開発、プロモーションの展開等が奏功し、売上高は前年比102.8%と堅調に推移した。
なお、その他業態の売上は104.7%であった。
(外食.Biz)
2012年12月27日更新
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