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トリドールHD、創業者の“判断基準”をAI化した「AI粟田さん」を導入
経営方針を集約して従業員の意思決定を支援、世界中へ「食の感動」を伝承

 トリドールホールディングスは、ディー・エヌ・エーグループのDeNA AI Link(DAL)が提供する「リーダーズAI」を用いて、同社代表取締役社長兼CEOの粟田貴也氏の判断基準や経営哲学などをAI化した「AI粟田さん」を導入した。
 同社は、中期経営計画と連動したDXビジョンのもと、「ハピカン繁盛サイクル」をデータドリブンに強化する仕組みの構築や、「心的資本経営」を支えるAI活用・データ活用基盤整備などの取り組みが評価され「DX注目企業2026」に選定された。「AI粟田さん」は、そのDX戦略を具現化する取り組みの一つとして、創業者の経営哲学や判断基準を組織全体の知的資産として活用し、従業員の意思決定を支援することを目指している。
 「リーダーズAI」は、経営層やベテランの従業員が持つ「言語化しにくい判断基準やノウハウ」を自社専用のAIに落とし込み、24時間365日、世界中の拠点から即座に引き出せる環境を提供する。これにより、属人化していた暗黙知を組織の資産へと変換し、組織全体の意思決定の質とスピードを高めていく。
 今回の導入では粟田氏の知見・考え方・経験を徹底的に言語化した。同氏のこれまでのメディアでの発言や講演資料、社内向けの経営方針資料等を踏まえたうえでインタビューを実施し、経営方針だけでなく、創業期のエピソード、経営理念に掲げる「食の感動体験」に込めた想い、繁盛の極意に辿り着く方法、時代が変わっても守り抜くべき聖域など、独自の感性や経営哲学を反映させた「AI粟田さん」を構築した。さらに、取締役兼CHHO(最高ハピネス・ヒューマン責任者)の田中憲一氏にもインタビューを行い、「心的資本経営」や「DXビジョン2028」などの社内のDX化の取り組みに関する技術的な知見を包括的に集約することで、同社オリジナルのAIを作り上げた。
 「AI粟田さん」は、まず同社内において、商品開発や店舗建設などに携わるマネージャー以上の約90名を対象に展開し、今後は幅広い職種への展開も検討している。なお、「AI粟田さん」は、同社で日常的に利用しているMicrosoft Teamsに組み込むことで、普段の業務で自然に相談することができる。創業者と従業員が役職を越えてフラットに語り合うトリドールの文化を、使い慣れたツール上でAIを通じてさらに多くの現場へ広げることを目指す。
 粟田氏は、『私は創業以来、従業員一人ひとりとの対話を何よりも大切にしてきました。私自身、現場に足を運び、従業員と直接語り合う時間はこれからも変わらず持ち続けていきます。一方で、店舗数が数千と広がる中で、より多くの従業員が「トリドールらしさ」に触れられる機会をどう増やすかを考えてきました。「リーダーズAI」は、私との対話に代わるものではなく、それを補い、従業員が迷った時にいつでも背中を押し、新しい気づきを与える「思考のパートナー」です。AIとの対話をきっかけに、従業員一人ひとりが自ら考え、時に経営層との直接の対話へとつながっていく、そんな「感性とテクノロジーが融合した組織」を目指してまいります。』とコメントした。
 

(外食.Biz)
2026年09月03日更新

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