トピックス

帝国データバンク、「カレーライス物価指数(2026年基準改定)」調査_2026年1月
1食あたり370円と値上げ幅は過去1年間で最少、「カレーショック」収束兆し、2月は367円予想

 帝国データバンクは、食卓への影響度を示す「カレーライス物価指数」を独自に試算・分析し、「カレーライス物価指数(2026年基準改定)」調査-2026年1月を発表した。
 カレーライスを家庭で調理する際に必要な原材料や光熱費などの価格(全国平均)を基に算出し、食卓に与える物価高の影響を可視化した「カレーライス物価」は、2026年1月平均で1食あたり370円と、前(2025)年1月(336円)からは34円(10.1%)の増加にとどまり、値上げ幅は過去1年で最小だった。
 各メニュー別にカレーライス物価をみると、「国産ビーフカレー」(608円)が最も高く、全メニューで唯一600円を超えた。「シーフードカレー」(535円)は、2番目に高いものの、前年からの値上げ金額は「野菜カレー」(280円、+6円)に次いで2番目に低い水準だった。最安値は「チキンカレー」(231円)で、前年からは36円上昇したものの、前月比では全メニューで唯一低下(▲2円)した。
 前年同月からの値上げ率を各メニュー別にみると、最も大きいのは「チキンカレー」で、前年から18.5%値上がりした。ただ、20%を超えた前月に比べて上昇率は低下しているほか、30%を超えた2025年6~7月に比べると急激な値上げ傾向から落ち着きつつある。また、全メニューのうち「国産ビーフカレー」「シーフードカレー」「野菜カレー」の3メニューは、前年からの値上げ率が10%を下回った。
 冬場の低温や夏場の猛暑の影響で、ニンジンやジャガイモ、タマネギなど主要な材料の収量が見込めず、平年を大幅に上回る高値が続いたほか、各種海鮮素材、食肉類のいずれも前年を上回る価格水準で推移した。他方で、これまでカレー物価の大きな押し上げ要因となっていたコメ類の価格が一転して下落傾向で推移したことで、前月に比べて値上げ幅が押し下げられたメニューが目立った。
 全国の物価の先行指標となる東京都区部の物価動向を基に予想した2026年2月のカレーライス物価は1食あたり平均367円台で推移する見通しとなった。2ヶ月ぶりに360円台へ低下するほか、前月からは7ヶ月ぶりに低下する。また、前年からの値上げ幅は30円となり、2024年10月以来、1年4ヶ月ぶりの低水準となる見通し。
 カレー具材では、ジャガイモやタマネギなどが低温の影響を受けて高値圏で推移するほか、牛肉・豚肉でも輸入品を中心に値上がりが続き、カレー具材では引き続き高値圏内での推移する見通しとなっている。ただ、精米5Kgあたり5,000円を超えていたコシヒカリのほか、他の単一銘柄米の店頭価格で大幅な下落が見込まれ、カレーライス物価のうち多くを占めるごはん(ライス)価格では値下げが見込まれる。この結果、コメ価格高騰を背景に過去最高値圏の水準で推移してきたカレーライス物価に値下げの傾向が強まっており、昨秋頃から本格化した「第二次カレーショック」は収束局面へ向かう兆しがみられる。ただ、足元ではイラン情勢の悪化による原油価格の高騰も予見されるなか、さらなる食材高で推移する可能性もあり、食卓における物価高は引き続き予断を許さない状況が続く。
※カレーライス物価:カレーライスで使用する原材料や、調理にかかる水道光熱費などを独自に試算した指数。ビーフカレー・ポークカレー・チキンカレー・シーフードカレー・野菜カレーの5メニュー平均値
※各種価格データは「小売物価統計調査(総務省)」のうち各都市平均値(全国平均)を参照。調理シーンは「6食分(市販のカレールー1/2パック)をまとめて調理した」ものとした
※カレーライス物価指数:各月のカレーライス物価を基に、2020年平均=100とした価格推移
※カレーライス物価は2026年1月に調査対象・容量を一部変更し、2015年1月分まで遡及改定を行っている

 

(外食.Biz)
2026年03月13日更新

最新ニュース

ページのトップへ戻る