
帝国データバンクは、2026年3月以降における食品の値上げ動向と展望・見通しについて、分析を行った。3月の飲食料品値上げは、合計684品目となった。食品分野別では「加工食品」(304品目)が最も多かった。
3月の値上げを食品分野別に集計すると、切り餅や米飯系冷凍食品、パスタ調理品などを中心とした「加工食品」が最も多かった。「酒類・飲料」(224品目)は、果汁飲料や緑茶PET飲料などが対象となった。「調味料」(72品目)は、ドレッシング類が中心だった。
2026年の値上げは、6月までで累計4493品目となり、年間の平均値上げ率は15%に達した。年間の値上げ品目予定が1万品目を超えていた前年同時期(2025年2月28日時点、10,797品目)に比べ、2026年2月時点では予定を含めて5千品目に届かず、前年比6割減ペースでの推移となった。ただ、菓子類などで「減量値上げ」が散見されるほか、値上げ商品を選別する動きもみられる。また、コメの価格高騰を中心に、米菓などコメを原料とする飲食料品では値上げ圧力が根強いほか、すり身、アフリカ豚熱の影響を受けた豚肉類など、関連する食料品で「原材料高」による影響を受けた値上げが一部でみられた。ただ、全体では総じて値上げの動きが鈍化傾向にあり、単月で1千品目を超えるのは6月までで4月のみ(2516品目)にとどまった。
今後の飲食料品値上げは、短期的には前年を大幅に下回る小康状態が続くものとみられる。ただ、与野党で政策の争点となる「消費税減税」は、消費者の家計負担低減と購買意欲の拡大が期待できる半面、財政悪化への警戒感から円安圧力も高まり、年後半にかけて「円安リスク」が値上げの動きへ反映されるかが焦点となる。足元では「円安」を理由とした値上げ割合は3%にとどまるものの、円安の長期化が輸入物価を押し上げ、再び食料品価格の上振れ要因となる可能性もある。
(外食.Biz)
2026年03月03日更新