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日本フードサービス協会、令和7(2025)年暦年の外食市場動向調査結果を発表
物価上昇などによる客単価上昇で売上は前年を上回るも、消費者の節約志向が強まる

 日本フードサービス協会(JF)は、協会会員社を対象とした月次外食産業市場動向調査の令和7年暦年(2025年1月~12月)の集計結果を基に、新規店を含めた「全店データ」の業界全体・業態別前年同月比を算出し、年間動向の一指標としてまとめた。
 2025年も、円安を背景に物価高・原材料高が続き、外食でもメニュー価格改定が断続的に行われたことから、「客単価上昇」(前年比104.3%)が外食の売上の押し上げ要因となっており、全体の売上は107.3%と前年を上回った。
 物価高騰の中、「消費者の節約志向」もさらに強まっており、割引きキャンペーンや、値上げを行わない企業、相対的に価格が安い「ファーストフード」等などの企業の好調が続いているほか、日常は節約し、ハレの日の外食(年末年始や夏休み、お盆)にはお金を使うといった消費の選別も進んでいる。客単価の上昇などで、客数の頭打ち感も少しずつ進んでおり、コロナ禍からの回復が早かった「FF持ち帰り米飯・回転寿司」や「FR焼き肉」などの業態は、客数が前年を下回った。他の業態でも客数が前年を上回れない企業が出てきている。また、2025年は、4月から10月まで大阪・関西万博が開催され、関西圏の外食需要にはプラスとなったほか、訪日外客数も大きく増加し過去最高となるなど、「ディナーレストラン」などを中心に、外食の売上のプラス要因となった。
 業態別の売上は、「喫茶」(109.8%)、「ファーストフード」(107.5%)、「ファミリーレストラン」(107.2%)、「ディナーレストラン」(106.6%)、「パブレストラン/居酒屋」(104.0%)等すべての業態で前年を上回った。
 四半期動向を見てみると、売上は「その他」以外のすべての業態が各四半期で前年比を上回った。店舗数は、「ファミリーレストラン」などで微減傾向が続いているが、コロナ禍で大きく店舗を減らした「パブレストラン/居酒屋」や「ディナーレストラン」は前年比を上回り始めており、下げ止まり傾向がみられた。客数は、「その他」以外のすべての業態の各四半期で、前年比を上回った。客単価は、原材料費の高騰などを原因とした価格改定が続き、おおむねどの業態でも各四半期で、前年比を上回った。「 ディナーレストラン」では消費者の節約志向に合わせた価格のメニュー提供もあり、第Ⅱ・第Ⅲ四半期はほぼ前年並みとなった。
 

(外食.Biz)
2026年02月02日更新

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