トピックス

帝国データバンク、「食品主要195社」価格改定動向調査_2025年通年
2025年の飲食料品値上げは20,609品目と値上げ「常態化」の1年に、2026年は約3,500品目

 帝国データバンクは、食品の値上げ動向と展望・見通しについて、分析を行った。2025年の飲食料品値上げは、合計20,609品目と、2024年の実績(12,520品目)を約6割上回り、2023年(32,396品目)以来、2年ぶりに2万品目を超えた。
 主要な食品メーカー195社における、家庭用を中心とした2025年の飲食料品値上げは累計で20,609品目を数えた。年初に想定した最大2万品目の水準とほぼ同等ペースで推移し、全体的に値上げが抑制された前年から64.6%増と大幅に増加した。単月当たり8千品目にせまる大規模な値上げラッシュは発生しなかったものの、月間1千品目を超える水準が常態化し、コストプッシュ型の一時的な物価高から、持続的な物価上昇・値上げへと転じた兆候がみられる1年となった。
 月別にみると、4月まで1千品目を超える月が続いた。1月(1,419品目)は、食パンや菓子パンで約2年ぶりの一斉値上げとなった。こうしたなか、3月(2,529品目)は2千品目を超え、冷凍食品のほかラーメンなどのチルド麺、バターやチーズなど乳製品で値上げが目立った。4月には、2023年10月以来1年半ぶりとなる月間4千品目を超える大規模な値上げラッシュとなり、ドレッシングや味噌などの調味料、ビールや酎ハイなど酒類、コメの価格高騰を受けたパックご飯など、値上げ対象は広範囲に及んだ。以降も断続的に値上げの動きが続き、7月(2,105品目)にはカレールーなどの香辛料、10月(3,161品目)は半年ぶりの3千品目超えとなり、焼酎や日本酒などアルコール飲料を中心に一斉値上げとなった。

 2025年の値上げ要因は、9割超が「原材料高」で占め、引き続き原材料高の継続的な値上げによって製品価格を引き上げたケースが多く見られた。なかでも、チョコレート製品やコーヒー・果汁飲料、パックご飯や米菓などの分野では、いずれも天候不順などを要因とした不作による原材料不足・価格高騰に直面し、短期間で価格が改定された製品もあるなど、価格形成面で苦しい展開を余儀なくされた。「物流費」(78.6%)、「人件費」(50.3%)の割合は集計可能な2023年以降で最高となり、なかでも「人件費」は前年からほぼ倍増と大幅に上昇した。
 総じて、実質賃金の減少などを背景に、値上げ後に販売数量が低下する動きや、PB品など廉価品への購買意欲が高まったことなど、消費者側の物価高に対する抵抗感はより鮮明となった。しかし、モノ価格に加えてサービス価格の上昇が企業努力で対処可能な範囲を超えつつあることが、2025年に再び値上げラッシュが発生する主な要因になった。
 

(外食.Biz)
2026年01月07日更新

最新ニュース

ページのトップへ戻る