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日本ミシュランタイヤ、「ミシュランガイド奈良2025」をデジタルで公開
悠久の歴史と雄大な自然を誇る奈良県から魅力的な飲食店・レストランを紹介

 日本ミシュランタイヤは、2022年の発表から、毎年、奈良県の飲食店・レストランを紹介し続けているが、今回、「ミシュランガイド奈良2025」の新たなセレクションをミシュランガイドの公式アプリとウェブサイトで公開した。
 奈良県には、各所に悠久の歴史を刻む文化財が存在し、古都の歴史や文化に触れることができる。県南部は各地を車で巡りながら旅行のできる自然豊かなエリア。地域の食材と、人々の営みが食文化に独自性を与えている。特産物の大和野菜、大和牛、大和肉鶏、ヤマトポーク、倭鴨や、五條市の柿、桜井市の三輪素?など、奈良を代表する食材と、研鑽を積んだ料理人、おもてなしの心を持ったホスピタリティ業界の人々のサービスで、魅力的な飲食店・レストランと宿泊施設が存在している。
 二つ星掲載店は、イノベーティブ「アコルドゥ/akordu」、日本料理「御料理 花墻/Oryori Hanagaki」、日本料理「白/Tsukumo」、日本料理「奈良 而今/NARA NIKON」の奈良市の4軒が2022年から継続して評価された。
 一つ星18軒のうち、新規掲載は3軒。フランス料理「アプリュス/à plus」は、奈良県南西部の御所市にある、カウンターレストラン。油長酒造という日本酒の蔵の敷地内にある。シェフの小林達也氏は長年フランス料理の世界で腕を磨いてきた料理人。奈良の食材でモダンな料理を作り、土地の魅力を発信している。油長酒造の酒を使ったペアリングも、ここならではの個性がある。イノベーティブ「ヴィラ コムニコ/VILLA COMMUNICO」は、一つ星として掲載していた「コムニコ」のシェフ堀田大樹氏が若草山の麓に開いたオーベルジュ。奈良の食材にフォーカスし、若草山の山焼をヒントに薪火の調理で食材の風味を引き立てる。メニューに食材の生産者と産地を記し、作り手の思いをゲストと分かち合う。イノベーティブ「セン/SÉN」は、県南部、天川村の山間にあるレストラン。店舗は旅館の広間を改装したもの。シェフの砂山利治氏は日本やフランスの星付きレストランで経験を積んだ。「流域料理」と名付けたコースは、天川村周辺と熊野川流域の食材を使い、山と川の恵みを伝えると同時に、歴史や文化も説明に交え土地の魅力を発信している。なお、「セン」は、同時にミシュラングリーンスターの評価となった。天川村と熊野川流域の近郊から食材を仕入れるため調達にかかるフードマイレージを軽減している。猟師から届く鹿や猪を使用し、天然資源の有効活用に貢献している。熱源として使用する薪は林業で栄えた天川村で作られた間伐材で、森の活性化を促進している。シェフは、地域の食材とともに歴史や文化も発信し、自然環境の大切さを伝えている。
 ビブグルマンは15軒のうち1軒が新規掲載店。橿原市にある焼鳥店「鳥やまぐち/Tori Yamaguchi」は、地元出身の主人が奈良の地鶏を使い、そのおいしさを届けている。焼鳥は、塩やタレ、酒や鶏油など部位に合わせて味付けを変える工夫を凝らしている。
 セレクテッドレストランは46軒のうち2軒が新規掲載店。ミート&グリルの「じびえ 井田/Gibier Ida」は、奈良市の観光名所、猿沢池に面したホテル内のレストラン。県南部の十津川村で獲ったジビエ料理専門店。和洋の調理法で様々な味わいに仕立てている。天ぷら「天ぷら はっとり/Tempura Hattori」は、京都の料亭、奈良の日本料理店で修業した主人による天ぷら店。献立に酒肴を盛り込む八寸、昆布締めにした種を取り入れ、天ぷらに日本料理の経験を生かす。天ぷらは魚介と野菜を交互に供し、味わいの流れに変化をつけ工夫している。
 

(外食.Biz)
2025年05月16日更新

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