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じゃらんリサーチセンター、「国内宿泊旅行ニーズ調査2025春」
大阪府の旅行需要が急上昇!GW・6月以降の旅行先として人気拡大、お祭り・イベント参加が増加

 リクルートの観光に関する調査・研究、地域振興機関「じゃらんリサーチセンター(JRC)」は、国内宿泊旅行マーケット全体の活性化への貢献を目的に、旅行者の旅行意欲や行動予定を定期的に聴取している。今回は、春の旅行意向を調査した「国内宿泊旅行ニーズ調査2025春」の結果から顕著な変化が見られた「大阪府」に着目し、その要因を考察した。
■ゴールデンウイーク/6月以降の旅行先として「大阪府」の人気が上昇
 旅行の行き先となる都道府県のランキングを昨年と今年で比較すると、大阪府が「ゴールデンウイーク(GW)」「6月以降の旅行先」のいずれにおいても順位を上昇させた。GWの旅行先では、昨年の6位から今年は3位に上昇し、6月以降の旅行先では昨年の4位から3位へと順位を上げた。
■大阪府の旅行の目的は「お祭りやイベントへの参加・見物」が急上昇
 大阪府への旅行目的として、昨年と比較して急上昇しているものは、GWでは「テーマパーク(遊園地)・動物園・博物館など」と「お祭りやイベントへの参加・大物」。また、6月以降の旅行では「お祭りやイベントへの参加・大物」が急上昇した。
 この傾向は東京では見られず、大阪特有の現象と考えられる。その要因として、4月13日から開催される「大阪・関西万博」の影響があると推察される。
■大阪府への旅行者属性、宿泊施設はシティホテルやビジネスホテルが需要増
 大阪府への旅行者について、GWのデータを分析すると、宿泊施設ではシティホテルやビジネスホテルの需要が昨年よりも増加し、同行者の傾向としては1人旅の割合が昨年よりも伸びている。旅行者の居住地に大きな変化は見られないものの、関東が約40%、東海が約15%を占める割合は昨年とほぼ同様の傾向を示している。
■大阪を目的とする旅行は「大阪・関西万博」の影響も
 JRC研究員の五十嵐大悟氏は、『「国内宿泊旅行ニーズ調査2025春」の結果を都道府県別に分析すると、大阪府ではGW以降、「お祭りやイベントへの参加・見物」を旅行目的とする人の割合が昨年と比べて10pt以上増加しています。これは、全国総計や東京都の数値には見られない傾向であり、4月から開催される「大阪・関西万博」の影響ではないかと考えられます。
 旅行者の属性を分析すると、GWの旅行においては、シティホテルやビジネスホテルの需要が高まっています。これは、物価上昇やインバウンド需要の増加といった要因により、国内宿泊旅行者がリーズナブルなホテルを求める傾向があるためと考えられます。同行者の傾向としては、男性の1人旅の需要が伸びると予測されるものの、もともと需要の高い「18歳未満の子どもを連れた家族旅行」が首位でした。』と解説した。
※「旅行」の定義において「帰省」を除外し、昨年は4月27日~5月6日、今年は4月26日~5月6日を「GW」と定義

【調査概要】
調査目的:旅行者の旅行意欲や行動予定を定期的に聴取し、地域および宿泊施設を主とした具体的施策に役立て、旅行マーケットの拡大に貢献する
調査対象者:インテージのインターネット調査モニター(マイティモニター)
調査対象:3,151人
調査時期:2月6日~2月10日
 

(外食.Biz)
2025年04月10日更新

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