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ホットペッパーグルメ外食総研、トレンド座談会のテーマは「海鮮丼」
「海鮮丼」が「握り寿司」に迫る人気に?利用価格帯や入っていてうれしいネタランキングも
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リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しているが、今回は「海鮮丼」についてアンケート調査を実施した結果をレポートした。
■あなたはどれを食べたい?「握り寿司」が約半数、「海鮮丼」が次点に
同じネタ、同じ値段だった場合、「握り寿司」「ちらし寿司」「海鮮丼」のどれを食べたいと思うか聞いたところ、「握り寿司」(49.8%)が半数近い票を集めた。次に「海鮮丼」(38.5%)、「ちらし寿司」(11.7%)という結果となった。
また、海鮮丼を食べるとき、ご飯は何が良いかという質問に対しては、7割弱の支持を集めた「酢飯」(68.4%)が、3割強の「白米」(31.6%)の2倍以上となった。
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■「海鮮丼」に実際に出した金額と、出してもよい金額にはギャップが
「海鮮丼」にかける予算を「実際に出した最高金額」と「出してもよい金額」についてそれぞれ聞いたところ、「出してもよい金額」では「1,000円以上1,500円未満」(27.1%)が最も高くなった。
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一方、「実際に出した最高金額」で最も割合の高い価格帯は「2,000円以上3,000円未満」(24.9%)だった。「出してもよい金額」より、「実際に出した最高金額」のほうが高い結果となった。
■「海鮮丼」に入っていてうれしいネタは男女による違いが!
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海鮮丼に入っていてうれしいネタについて男女別にみると、トップ10は、男性は「まぐろトロ」(61.1%)、「まぐろ赤身」(56.7%)、「サーモン」(55.1%)、「いくら」(52.4%)、「えび」(50.3%)、「ほたて」(46.0%)、「うに」(43.3%)、「いか」(43.1%)、「カニ」(41.8%)、「ぶり」「タイ」(各40.2%)、女性は「サーモン」(65.8%)、「えび」(62.9%)、「いくら」(60.0%)、「ほたて」(56.0%)、「まぐろトロ」(55.0%)、「まぐろ赤身」(53.1%)、「カニ」(43.1%)、「うに」(38.6%)、「タイ」(37.6%)、「いか」(36.5%)であった。男性では1位・2位の「まぐろトロ」「まぐろ赤身」が、女性では5位・6位という結果となり、全体的に好みに大きな違いがみられる結果となった。
※提示した選択肢:まぐろ赤身・まぐろトロ・サーモン・かつお・ぶり・あじ・タイ・たこ・いか・えび・ほたて・カニ・うに・いくら・しらす・明太子・たらこ・生シラス・いわし・さば・ヒラメ(えんがわ)・あわび・アナゴ・カキ・うなぎ・その他
■「握り寿司」人気に肉薄する「海鮮丼」、手頃だった「海鮮丼」が“ハレの日”のごちそうに
「ホットペッパーグルメ外食総研」研究員の田中直樹氏は、『「同じネタ、同じ値段だった場合に食べたいもの」の質問では、「握り寿司」が半数近い結果となりましたが、約11ptの差で「海鮮丼」が次点となったことに注目しました。提供する側にとって調理の手間が少なくテイクアウトの利用もしやすいこと、「インバウン丼」などで国内外で「海鮮丼」が注目を集めていることなどが要因で、「握り寿司」に人気が肉薄してきたのではないでしょうか。また「価格帯」についての調査で、「出してもよい金額」では「1,000円以上1,500円未満」がボリュームゾーンに。「実際に出した最高金額」では、「2,000円以上3,000円未満」が最も割合の高い価格帯でした。実際に出した金額のほうが高かったことは興味深く、「5,000円以上10,000円未満」が6.3%だったことにも注目です。
「海鮮丼」は手頃な価格で気軽に食べられるものでしたが、現在は物価高の影響で高級なものになりつつあります。訪日外国人を対象に、5,000円以上から中には10,000円を超える高価格で提供される「インバウン丼」がSNS・TVなどで話題になっていますが、日本人にとっては高価で頻繁に利用しづらいように思えます。だからこそ、誕生日や記念日など“ハレの日”の特別な場面で楽しんでみてはいかがでしょうか。』とコメントした。
【アンケート調査概要】
調査期間:1月24日~1月25日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20代~60代男女(マクロミルの登録モニター)
有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)
(外食.Biz)
2025年03月14日更新
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