
帝国データバンクは、2025年1月の企業倒産件数(負債1000万円以上の法的整理が対象)について集計し、分析を行った。倒産件数は830件(前年同月比18.6%増)と、戦後最長となる33ヶ月連続で前年同月を上回った。また、負債総額は1205億1900万円(同43.1%増)と、3ヶ月連続で前年同月を上回った。中小零細規模の倒産件数増加に加え、100億円を超える倒産が1件あった。
業種を細かくみると、資材価格高騰や人手不足が続く「建設業」では内装工事などの「職別工事」(同57件→84件)が増加した。「小売業」では、物価高の影響で消費者の節約志向が高まり、「飲食料品小売」(同15件→30件)が大幅に増加した。
負債額規模別にみると、「5000万円未満」が518件(前年同月408件)で最も多く、30ヶ月連続で前年同月を上回った。「50億円以上100億円未満」と「100億円以上」の大型倒産がそれぞれ1件発生したものの、中小零細規模の倒産が大多数を占めた。
地域別にみると、9地域中7地域で前年同月を上回った。最も件数が多かったのは、「関東」(前年同月251件→274件)で、「埼玉」(同25件→44件)が大幅に増加した。「近畿」(同194件→238件)は、28ヶ月連続で前年同月を上回った。最も増加率が高かったのは、「東北」(前年同月34件→57件/67.6%増)で、「青森」(同3件→10件)、「岩手」(同1件→2件)、「宮城」(同9件→18件)が倍増した。「四国」(同9件→15件)は、「愛媛」(同3件→6件)の増加が目立った。一方、「北海道」(同20件→17件)は、2ヶ月連続で前年同月を下回った。
(外食.Biz)
2025年02月14日更新