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日本百貨店協会、2024年12月ならびに年間の百貨店売上高概況を発表
年間売上高は、国内が前年比1.4%増、インバウンド85.9%増で合計6.8%増と前年を上回る
日本百貨店協会は、調査対象百貨店70社・178店の2024(令和6)年12月度の全国百貨店売上高概況を発表。売上高は6616億1054万円(店舗調整後前年比2.8%増)と2ヶ月連続で前年同月を上回った。なお、年間(2024年1月~12月)売上高は、国内が5兆1234億円(前年比1.4%増)、インバウンドが6487億円(同85.9%増)で合計5兆7722億円(同6.8%増)と前年を上回った。商品別では、高付加価値商材が高伸。主要5品目のシェアは、5年ぶりに衣料品が食料品を上回った。インバウンドは、売上高、購買客数(603.7万人/前年比74.3%増)共に過去最高を大幅に更新した。
2024年12月は、インバウンドと、宝飾品等高額商材や化粧品が高伸した他、気温低下に伴う冬物需要の高まりから、主力の衣料品が伸長した。外商催事や物産展など各社のイベント施策も奏功し、年末商戦は活況を呈した。季節商材のおせちやクリスマスケーキも好調に推移した。
インバウンド(免税売上)は、円安傾向が進む中、売上高625億円(31.1%増/33ヶ月連続/シェア9.5%)、購買客数59.9万人(36.6%増)と、共に12月として過去最高。購買客数は、調査開始(2014年10月)以来、過去最多(2024年6月:57.9万人)を更新した。
国内市場は、2ヶ月連続で前年実績を確保。売上に占めるシェアは90.5%と前月より0.5ポイント拡大。高付加価値商材と、冬物衣料や防寒アイテムが好調。都市(10都市)は、8地区で対前年プラス。インバウンド需要とラグジュアリーブランド等高額商品、衣料品が牽引。美術・宝飾・貴金属と化粧品は二桁増と伸長。地方(10都市以外の7地区)は、近畿地区を除く6地区でマイナスとなり3ヶ月連続減。身のまわり品と食料品は苦戦したが、衣料品と雑貨は前年実績を超えた。
商品別では、主要5品目のうち、衣料品、身のまわり品、雑貨、家庭用品の4品目で対前年プラス。衣料品は、天候要因等により、重衣料や防寒アイテムが好調。時計など宝飾品やアクセサリーも伸長した他、化粧品ではクリスマスコフレ、フレグランスが好調。食料品は物価高の影響もあり、生鮮食品のマイナスが大きく影響した。
商品別売上高は、食料品が2103億9223万円(店舗調整後・前年増減率2.2%減)、食堂喫茶117億8842万円(同3.1%減)、衣料品1651億2298万円(同5.7%増)、身のまわり品1037億3697万円(同1.3%増)、雑貨1286億1956万円(同7.7%増)、家庭用品198億5008万円(同0.5%増)、サービス41億2271万円(同1.1%減)、その他179億7760万円(同28.0%増)、商品券134億3672万円(同8.4%減)であった。
(外食.Biz)
2025年01月28日更新
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