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日本百貨店協会、6月の百貨店売上高は14.0%増と28ヶ月連続で前年を上回る
食料品は菓子がギフトやインバウンド需要でプラス転換、食堂喫茶ではビアガーデンやBBQも盛況
日本百貨店協会は、調査対象百貨店71社・177店の2024(令和6)年6月度の全国百貨店売上高概況を発表。売上高は5018億3247万円(店舗調整後前年比14.0%増)、入店客数も6.4%増と、共に28ヶ月連続で前年を上回った。コロナ前の2019年比でも売上高8.2%増と好調を維持した。
6月は、平年より遅い梅雨入りで晴天の日が多かったことなどから外出機運が高まった他、各社企画の外商催事や会員施策、食品催事も寄与。インバウンドと高付加価値商材は引き続き活況で、天候要因から盛夏アイテムも好調だった。ブライダル等オケージョンニーズも見られた。中元商戦は、こだわりの素材やパーソナルギフト、自家需要などライフスタイルの変化に即した様々な商品提案が好評で、堅調に推移した。
顧客別では、インバウンドは円安効果などから661億円(135.5%増/27ヶ月連続/シェア13.2%)と、前月(718億円)に次ぎ、調査開始以来2番目に高い数値で、2019年比も133.8%増と好調に推移した。購買客数は57.9万人(92.3%増)と過去最多を記録。免税売上の1~6月累計は3,344億円(162.2%増)と上半期で初めて 3,000億円突破した。一方、国内市場は、増勢が続く高額商材が牽引し前月より3.4ポイント上昇の5.7%増(2ヶ月連続/シェア86.8%)。2019年比はほぼ同水準で推移した。1~6月累計の前年比は3.3%増であった。
地区別では、10都市はインバウンド需要と好調な高額消費などから9地区で前年実績をクリア、7地区で二桁増、福岡、大阪、京都では20%を超える高い伸びだった。地方(10都市以外の7地区)は、前月より4.9ポイント上昇し3ヶ月ぶりにプラス転換した。高付加価値商材と盛夏アイテムが伸長し6地区で前年実績超え。インバウンド効果も徐々に浸透してきたようだ。
商品別では、主要5品目目全てで前年実績クリア。ラグジュアリーブランドのバッグなど身のまわり品や、時計・宝飾など高額商材、化粧品は国内外共に好調。天候要因から夏物衣料も動いた。食料品は、生鮮食品が価格高騰の影響で前年割れとなったが、菓子がギフトやインバウンド需要で3ヶ月ぶりにプラス転換。食堂喫茶では、ビアガーデンやBBQも盛況だった。
商品別売上高は、食料品が1263億364万円(店舗調整後・前年増減率0.3%増)、食堂喫茶107億4951万円(同5.8%増)、衣料品1320億9994万円(同15.7%増)、身のまわり品912億6103万円(同30.0%増)、雑貨1085億9499万円(同21.7%増)、家庭用品155億6684万円(同6.9%増)、サービス40億5348万円(同0.6%増)、その他132億304万円(同10.2%増)、商品券103億7025万円(同4.4%減)であった。
(外食.Biz)
2024年07月29日更新
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