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日本フードサービス協会、8月の外食売上高は前年比116.6%と21ヶ月連続で前年を上回る
コロナ5類移行後の初めての夏休みシーズンとなり、旅行やお盆の帰省などで人流回復がさらに進む

 日本フードサービス協会(JF=ジェフ)は、協会会員社(有効回収事業者数225社・店舗数36,443店)を対象とした外食産業市場動向調査2023年8月度の集計結果を発表した。なお、本調査は、新規店も含めた全店データを業界全体および業態別に集計し、従来の前年同月比に加えて2019年同月比も算出している。
 8月は、コロナ5類移行後の初めての夏休みシーズンとなり、旅行やお盆の帰省などで人流回復がさらに進んだ。お盆期間後半に台風の影響があったものの、猛暑で季節メニューが引き続き好調だったこと等もあり、外食全体の売上は116.6%、19年比では105.2%となった。原発処理水問題で、中国人訪日客の戻りは少ないが、インバウンド需要全体は堅調が続いている。だが店舗の人手不足は常態化しており、特にピーク時間帯での不足感は大きい。
 全体および業態別の対前年同月比は以下の通り、(  )は2019年比
■全体【売上高116.6%(105.2%)・店舗数98.9%・客数108.4%・客単価107.6%】
■ファーストフード業態 【売上高111.6%(116.8%)・店舗数99.9%・客数105.1%・客単価106.2%】
 FFの全体売上は111.6%、コロナ禍前の19年対比では116.8%となった。業種別売上は、「洋風」は恒例の季節商品の好評などにより109.0%。「和風」は、定番メニューの堅調に加え、深夜営業を再開する店舗もあり116.2%。「麺類」は、季節の新商品やラーメン業態のビール販売が好調で118.1%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、「回転寿司」がお盆の帰省需要などで地方の売れ行きが伸び106.1%。「その他」は、「アイスクリーム」が猛暑による需要増で、119.2%となった。
■ファミリーレストラン業態【売上高121.1%(96.4%)・店舗数98.6%・客数114.1%・客単価106.1%】
 FRの全体売上は前年比121.1%、19年比は96.4%となった。お盆期間を中心に夏休みの家族連れ需要が堅調。業種別売上は、「洋風」は価格訴求型のキャンペーンが奏功し121.9%。「和風」は、お盆の宴会が堅調で122.4%。「中華」は、ファミリー客の増加で117.6%。「焼き肉」は、夏休みで大学生等の若年層の集客があり119.4%となった。
■パブ/居酒屋業態【売上高150.3%(66.5%)・店舗数91.2%・客数135.4%・客単価111.0%】
 「パブ・居酒屋」は、ビジネス街立地の店舗では、猛暑で昼間の集客が鈍り、お盆明けの客の戻りも振るわなかったが、ターミナル駅や商業施設の店舗は帰省客などの需要が旺盛で、売上は前年比150.3%、19年比で66.5%となった。
■ディナーレストラン業態【売上高129.9%(93.6%)・店舗数93.8%・客数122.6%・客単価106.0%】
 DRは、お盆の個人客の宴会が堅調であったことに加え、インバウンド需要も原発処理水問題で一部にためらいが見られたものの引き続き底堅く、売上は129.9%、19年比では売上93.6%となった。
■喫茶業態【売上高123.8%(94.5%)・店舗数100.5%・客数112.6%・客単価110.0%】
 台風により休業や時短営業を余儀なくされた店舗があったが、観光地や商業施設立地の店舗では客数が増え、売上は123.8%、19年比で94.5%となった。
 

(外食.Biz)
2023年09月26日更新

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