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ゼンショーHD、朝食で魚を摂取することによる血中のn-3系脂肪酸組成への寄与を確認
魚を2週間継続摂取で、血中のDHAやEPAなどのn-3系脂肪酸が増加&一定期間保持
ゼンショーホールディングスは、京都大学大学院農学研究科と共同で試験を実施した結果、朝食で魚を摂取することによる血中のn-3系脂肪酸組成への寄与を確認したと発表した。なお、本研究の成果を3月14日~17日に開催された日本農芸化学会2023年度大会にて発表した。
同社グループの「すき家」では、鮭、さばを使用した朝食を提供している。そこで、朝食で魚を摂取することによる血中のn-3系脂肪酸組成への寄与試験を京都大学大学院農学研究科と共同で実施した。具体的には、20代男女31名に、すき家の鮭またはさばを使用した朝食を14日間毎朝食べてもらい、食事の前後および1週間後と2週間後に血中のn-3系脂肪酸などの脂肪酸量を測定した。その結果、魚を2週間継続して摂取することで、血中のドコサヘキサエン酸(DHA)やイコサペンタエン酸(EPA)などのn-3系脂肪酸が増加し、また、魚の継続的な摂取を止めてもn-3系脂肪酸であるDHA量が血中に一定期間保持されることを確認した。なお、血中のn-3系脂肪酸量が持続的に保持されていたのは、食事中のEPAがDHAに代謝されることで持続した効果があったと考えられるとしている。
京都大学大学院農学研究科の林由佳子准教授は、『脂質ときくと肥満を思い浮かべるのは間違いです。オメガ3系の脂肪酸(DHAやEPA、α-リノレン酸など、以下n-3系脂肪酸)は、身体のいたるところで機能を発揮しています。例えば生活習慣病予防につながる、抗炎症作用・高血圧予防・動脈硬化予防・血中中性脂肪値低下といった効果や加齢に伴い低下する認知機能の一部の記憶力を維持する効果があります。今回のn-3系脂肪酸に関する血液検査の結果、14日間朝食に魚を食べただけで、理想とされる値まで血中のn-3系脂肪酸は増加していました。その後、通常の食事に戻ると値は徐々に下がっていきましたが、2週間は摂取の影響がみられました。また、赤血球に代表される血球に関しても、n-3系脂肪酸量が2週間後まで維持していました。このことから、n-3系脂肪酸を取るには、毎日魚を1食食べるだけで良いほか、継続的な摂取を止めても2週間は維持されていることがわかりました。n-3系脂肪酸を効率良く摂取できる魚を手間なく食べるには、中食や外食を利用するのも上手な手段です。特に朝にn-3系脂肪酸を摂ると効率が良いので、少し早めに起きて出勤前にすき家で魚朝食を摂る、休日にお家でゆっくり魚朝食を食べるなど、より健康的な生活を送ってみてはいかがでしょうか。』とコメントした
(外食.Biz)
2023年03月30日更新
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