トピックス
ホットペッパーグルメ外食総研、「歓送迎会」「花見」に関する調査
ともに参加回数は回復の予想、想定支出金額は「歓送迎会」3,998円/回、「花見」2,495 円/回

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、2023年春の「歓送迎会」「花見」について、2月上旬に消費者アンケートを実施した。
■「歓送迎会」「花見」への参加回数は「増加する」が2013年の調査開始以来の過去最高割合
今春の「歓送迎会」への参加回数の見込みは、“増加派”(「昨年より大きく増えそう」+「昨年よりやや増えそう」)が計17.9%と、2013年の調査開始以来最高の割合となった。一方、“減少派”(「昨年より大きく減りそう」+「昨年よりやや減りそう」)は計0.6%で過去最低の割合に減少。「昨年と変わらない」(81.5%)が8割強と最も高い割合ではあるが、新型コロナウイルスの感染拡大による影響からの回復傾向が見られる。なお、昨年の「歓送迎会」参加率は、9.6%と、前年の7.6%からは微増しており、2年連続しての回復となりそうだ。性年代別の特徴としては、増加派は20代女性が最も多く29.2%、次いで20代男性が27.1%と若年層を中心に増加する可能性がありそうだ。
また、「花見」への参加回数の見込みは、“増加派”が計16.3%で、こちらも調査開始以来最高の割合となった。一方、“減少派”は計0.4%と、こちらも歓送迎会同様に過去最低の割合に減少。「昨年と変わらない」が83.3%と最も高い割合ではあるが、こちらも回復傾向は間違いなさそうだ。昨年の「花見」の参加率は11.8%と前年の11.1%、2020 年の9.4%から微増が継続しており、3年連続しての回復が期待される。性年代別の特徴としては、増加派は20代女性が最も多く21.6%、次いで20代男性が20.5%と、こちらも若年層を中心に増加する可能性がありそうだ。
■平均予算は「歓送迎会」が前年比+113円の3,998円、「花見」は同+202円の2,495円
今春の「歓送迎会」「花見」それぞれの予算について、過去11年の結果と今年の想定額を比較した。まず、昨年における「歓送迎会」の実際の費用を見ると、1人/回あたり「5,000円~6,000円未満」が最多で32.3%、次いで「3,000円~4,000円未満」が23.4%であったが、今年の想定額でも「5,000円~6,000円未満」が最多(30.7%)、2番目に多い価格帯が「3,000円~4,000円未満」(25.7%)と前年と同じグラフの形状となっている。想定支出金額平均は 3,998 円(前年比+113円)で、2年連続して増加予測となっている。想定予算と実際の参加費を比べると、毎年、上振れしているため、今年の参加費は前年超えの可能性が高そうだ。
一方、「花見」については、昨年の実際の費用と今年の想定金額ともに「2,000円未満」が最多。前年・一昨年の実績では「0円」~「2,000円未満」が過半数のシェアを占めたが、今年の想定額は「0円」の回答が前年・一昨年と比べて大きく割合が減少している。コロナ禍からの回復に伴い、飲食を伴う花見が増えることで平均単価を押し上げる可能性が高そうだ。今年の1人/回あたりの想定支出金額平均は2,495円(前年比+202円)で、想定額としては3年ぶりの前年比プラスの予想となっている。
■「歓送迎会」は「会社・仕事関係」が大幅増加予想、両方とも、全ての相手で前年比増の予想
次に、今春の「歓送迎会」「花見」を行う相手について尋ねた。「歓送迎会」の相手は、「会社・仕事関係」が最多で、26.7%(前年比+8.6ポイント)だった。コロナ禍前(2020年2月初旬に調査:36.5%)とコロナ禍中の2021年(17.0%)、2022年(18.1%)の半ば程度の数値まで回復してきた。「友人・知人関係」も10.2%(前年比+2.5ポイント)と、調査したすべての相手において前年比で増加予想。
「花見」の相手は、「家族・親族関係」が15.9%(前年比+3.2 ポイント)で、「友人・知人関係」の14.8%(同+5.0 ポイント)を上回って、相手別で3年連続の最多。「会社・仕事関係」も7.9%(同+3.5ポイント)等、調査したすべての相手において前年比で増加予想。
【調査概要】
調査対象:首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女(マクロミル登録モニター)
調査期間:2月1日~2月9日
有効回答数:9,860件(首都圏4,997件/関西圏2,599 件/東海圏2,264件)
(外食.Biz)
2023年03月16日更新
最新ニュース