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くら寿司、AIやIoTを活用したハマチのスマート養殖に成功!
魚価高騰の中、漁業のDXにより、リーズナブルで高品質な商品提供の継続へ

 くら寿司グループのKURAおさかなファーム㈱は、ウミトロン㈱と協働し、AIやIoTを活用したハマチのスマート養殖に日本で初めて成功したと発表した。
 くら寿司グループでは、2010年より「漁業創生」に向けた様々な活動を行っている。その一環として、昨年11月に水産専門会社であるKURAおさかなファームを設立。漁業における「人手不足」や「労働環境の厳しさ」などの課題解決を目指して、AIやIoTを活用したスマート養殖による委託養殖を進めており、今年3月には、ウミトロン社のスマート給餌機「UMITRON CELL」で養殖したマダイを初めて全国販売した。
 今回のハマチも、スマート給餌機を活用し、昨年6月より、養殖の実証実験を開始。このスマート給餌機は、AIが魚の食欲を画像解析することで、給餌の量やタイミングを最適化することができ、社会情勢の影響で、価格高騰が続くエサ代や漁船の燃料費の削減、環境負荷の低減が期待される。また、スマートフォンを活用することで、遠隔地から給餌の様子が確認でき、従来よりも給餌の効率化、作業量の低減が図れる。
 ハマチは、一度に多くの餌を食べるため、無駄なく生育に必要な量を食べさせられるよう、一度に短時間で大量のエサを船上から生けすに機械で投入しながら、人が目視で食欲状態を確認することが一般的だった。こうした中、今回の実証実験では、スマート給餌機に切り替えても、従来通りに成育することが分かり、AIで解析した「魚の食欲」に応じて給餌することで、従来と比較し、エサの量を約1割削減できた。また、スマート給餌機の活用により、毎日生けすに行くという作業が2~3日に1回でよくなり、作業効率の向上や燃料代の削減にも繋がっている。
 本実験結果を受け、愛媛県宇和島市内の生産者2社と契約を結び、スマート給餌機を使ったハマチの委託養殖事業を本格的に進めていく。養殖を委託したハマチは、KURAおさかなファームが全量買い取り、くら寿司で販売することで生産者の収入の安定にも寄与する。今後もウミトロン社と連携し、さらなるデータの蓄積やAIの精度を高めるなど研究を深め、さらなる生産効率のアップを目指す。そして、2024年をめどに、くら寿司で扱うハマチの約3割を、KURAおさかなファームによる委託養殖によって賄い、より安定した仕入れでの商品化を計画している。
 国内の水産業は、魚介類の世界的な需要の高まりや原油高騰、円安の影響を受け、魚価は高騰傾向にある。こうした中、同社グループでは、今後も、日本の漁業創生と漁業者との共存共栄に向けた活動を推進し、AIやIoTを活用した漁業のDXにより、外食産業の一翼を担う企業として、安定した供給量確保とコスト管理を行い、リーズナブルで高品質な商品の提供の継続に努めていきたいとしている。
 

(外食.Biz)
2022年06月27日更新

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