
全国約1,700の蔵元が所属する日本酒造組合中央会は、2021年度(2021年1月~12月)の日本酒輸出総額を発表。日本酒輸出総額は、前年比166.4%の401億7800万円と、12年連続で過去最高記録を達成した。
国別では、輸出金額第1位は中国で102億79百万円(同177.5%)。中国では、日本酒は高級酒として若者や富裕層を中心に人気を集めており、ECショップを通じて購入した自分好みの日本酒を外食時にレストランに持ち込み楽しむスタイルがみられる。数量の第1位は、アメリカで8,826キロリットル(同167.5%)だった。昨対比の金額・数量が最も伸びた国はフランスで、金額は230.3%、数量は197.5%の伸び率。欧州においてはイギリスが日本酒輸出をこれまで牽引していたが、今回初めて金額・数量ともにフランスが超える結果となった。同会は、2020年にフランスソムリエ協会とのパートナシップを締結。昨年5月には、同協会が主催する「ベストソムリエ・オブ・フランス 2020」の決勝戦にて日本酒が初めて出題されるなど、ガストロノミーの分野で影響力が高いソムリエへの日本酒の啓発活動が成果を見せ始めているとみている。
近年注目したい傾向として、1Lあたりの日本酒の輸出価格の上昇がある。10年前(2011年)の輸出金額は625.9 円だったたが、2021年には1253.5円と2倍上昇しており、国別に見ると香港では3倍の価格となっている。日本酒の冷蔵輸送の管理が普及し、大吟醸や吟醸、純米などが品質を保持された状態で流通可能になったことが影響しているだけでなく、冷酒をワイングラスで飲むスタイルなど、以前までの熱燗一辺倒だった日本酒のイメージが刷新され、様々なタイプがあることが海外でも認知され始めたことで、日本酒を高級酒として受け入れられる市場が作られてきている。
(外食.Biz)
2022年02月09日更新