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日本フードサービス協会、12月の外食売上高は前年比109.5%も前々年比は92.0%
飲酒業態は、業態の構造が変容しておりコロナ禍が収束したとしても元のようには戻らない可能性も

 日本フードサービス協会(JF)は、会員企業(有効回収事業者数225社・店舗数36,573店)を対象とした2021年12月度の外食産業動向を発表した。なお、本調査は、新規店も含めた全店データを業界全体および業態別に集計し、前年同月比を算出したもの。
 飲食店への営業制限がなかった12月の全体売上は、コロナ禍第3波の影響を受けた前年と比べて109.5%となったものの、コロナ前の一昨年比では92.0%と、外食産業の売上は厳しい状況が続いている。年末の帰省需要など、小人数の外食需要の一部で戻りがみられたものの、全体としては夜間の外食需要は依然として戻っていない。特に大口の企業宴会などが戻っていない飲酒業態は、一昨年比で未だ54.7%と回復には程遠い。店舗数が約1割減少するなど、業態そのものの構造が変容しており、コロナ禍が収束したとしても元のようには戻らない可能性が高くなった。
 全体および業態別の対前年同月比は以下の通り、( )は前々年比
■全体【売上高109.5%(92.0%)・店舗数98.1%・客数105.6%・客単価103.6%】
■ファーストフード業態 【売上高104.9%(101.3%)・店舗数99.0%・客数103.3%・客単価101.6%】
 FFは、全般的に好調で売上は前年比104.9%、そして一昨年比101.3%と、コロナ禍前の売上をも上回った。
 業種別売上高は、「洋風」は海外からの食材調達に支障が生じたためメニュー提供の制限を余儀なくされたところもあったが、引き続きテイクアウト、デリバリー、ドライブスルーが堅調で103.6%、コロナ禍前の一昨年対比では109.4%となった。「和風」は、メディア露出や新商品の展開が奏功し107.7%、一昨年比でも102.2%と上回った。「麺類」は、商業施設への来店が戻りつつあり103.9%となるも、一昨年比では84.7%に終わった。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、「回転寿司」業態において年末の帰省客が増加したこと等が寄与し105.0%(96.6%)となった。「その他」は、「アイスクリーム」で月末寒波の影響があったが、各商業施設で客足が戻ったことで107.7%となった。しかし、一昨年比では90.8%とコロナ前の水準には達していない。
■ファミリーレストラン業態【売上高112.9%(87.2%)・店舗数97.5%・客数110.2%・客単価102.5%】
 FRの全体売上は、112.9%となったが、一昨年比87.2%と、コロナ前には戻っていない。
 業種別売上高は、「洋風」はアルコールのお得なキャンペーンなどの好評で111.6%となったが、一昨年比は81.6%となった。「和風」は、年末の少人数による宴会需要を一部取り戻し112.9%(82.6%)。一方「中華」は、これまで好調を維持していた店外需要のみならず、店内需要も戻り110.7%、一昨年比でも102.0%となった。「焼き肉」は、年末にかけて郊外店舗を中心に客足好調で119.0%、前々年比でも101.9%となった。
■パブ/居酒屋業態【売上高144.3%(54.7%)・店舗数91.1%・客数129.7%・客単価111.2%】
 飲酒業態は、コロナ下で営業制限が無くなった初めての年末となった。年末を中心に少人数の個人客の戻りが見られたこともあり、コロナ第3波の影響を大きく受けた2020年と比べると、売上は144.3%となったが、企業の忘年会などの予約がほぼない中、コロナ前の2019年比では54.7%に過ぎない。業種別売上は、「パブ・ビアホール」は昨年比160.2%となるも一昨年比は56.3%、「居酒屋」も同様に昨年比138.0%であったが、一昨年比では54.0%に留まった。大幅に市場が縮小し、業態として大きな曲がり角に来ている。
■ディナーレストラン業態【売上高124.8%(78.8%)・店舗数100.4%・客数119.9%・客単価104.2%】
 DRは、法人の利用は未だ低調が続くも、個人単位での利用は比較的底堅く推移した。高単価の店の需要は高く、売上は124.8%になったが、一昨年比では78.8%と依然厳しい。
■喫茶業態【売上高111.9%(80.1%)・店舗数96.8.%・客数107.2%・客単価104.4%】
 月間を通じて目立った規制もなく営業でき、またクリスマスのキャンペーンが奏功したことなどから、売上は111.9%となったが、未だ一昨年対比では80.1%に留まっている。
 

(外食.Biz)
2022年01月26日更新

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