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ホットペッパーグルメ外食総研、有職者の平日ランチの実態について調査
「自炊」は前年比約1.5倍に!20・30代女性中心にテレワーク増加影響が顕著

 リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、首都圏・関西圏・東海圏の20歳~69歳の男女を対象に、平日のランチの実態についてアンケートを実施。うち、有職者(職業が「公務員」「経営者・役員」「会社員」「自営業」「自由業」)のランチについての結果を発表した。
■平日のランチ、「自炊」が前年比約1.5倍。「小売店」「外食」は減少傾向
 まず、先週の平日のランチはどのように食事をしたか聞いたところ、最多は「自炊、または家族等が作った食事」(33.4%)で、前年の22.1%から約1.5倍に増加した。次いで、「小売店や飲食店で購入した食事(中食)」(19.8%)が2位、前年1位の「自分、または家族等が作った弁当」(19.1%)は3位に後退したほか、4位「社食、学食」(8.0%)、5位「飲食店で外食」(7.9%)と、2位から5位まではスコアが前年より減少した。「自炊、または家族等が作った食事」は男性よりも女性において高く、特に20~40代女性で顕著に高い。食べた場所は「自宅」が多く、平日のランチを家で食べる機会が増加したことで内食が増加したようだ。
■ランチで「自炊、または家族等が作った食事・弁当」が増えた人が37.0%
 次に、1年前と比べて、ランチの食べ方で増えているものを聞いた。「自炊、または家族等が作った食事・弁当」(37.0%/増えた+やや増えた)が最多、次いで、「小売店で購入した弁当・総菜」(20.1%/同)、「飲食店からテイクアウトしたもの」(13.3%/同)が続いた。全体の3分の1以上の人において内食(自炊)が増加し、中食についても調査した全5項目で前年よりスコアが高くなっている。一方、外食については調査した全3項目でスコアが減少している。
 性年代別では、30代女性では「飲食店からテイクアウトしたもの」「持ち帰り専門店、宅配専門店等からテイクアウトしたもの」、20・30代女性では「出前、デリバリーしたもの」の回答も多く、若年層女性で内食と中食を使い分ける傾向が見られる。
■1年前と比べて減った食べ方、最多は「飲食店で外食」43.6%
 1年前と比べて、ランチの食べ方で減っているものを聞いた。「飲食店で外食」(43.6%/減った+やや減った)が最多で、次いで「小売店で購入したものをその場でイートイン」(22.2%/同)と、減少したトップ2は外食が占めた。3位は「小売店で購入した弁当・総菜(中食)」(18.7%/同)であった。
 性年代別では、30・40代女性で「飲食店で外食」、20・30代女性で「小売店で購入したものをその場でイートイン」「小売店で購入した弁当・総菜」が他の性年代よりも大きく減少している。内食では増加者の方が減少者より多く、中食は属性によって増減さまざま、外食では減少者の方が増加者より多い傾向であった。
■ランチ予算、「出前、デリバリー」1,171円、「外食」1,103円と、ともに増加
 平日のランチの形態別の予算を聞いた。最も高かったのは「出前、デリバリーしたもの」で平均1,171円(前年1,128円)、2位の「飲食店で外食」も平均1,103円(前年1,039円)と1,000円以上。ともに前年より増額した。一方、最も安い「自炊、または家族等が作った食事・弁当」は平均360円(前年345円)であった。
 性年代別では、20代男女で「出前、デリバリーしたもの」が特に高く(女性1,294円/男性1,256円)、20・50・60代女性で「飲食店で外食」が高かった。「飲食店で外食」は、男性よりも女性で単価が高い傾向があり、女性においては内食や中食の活用が進んでおり、外食する時には「たまのぜいたく」を楽しんでいるのかもしれない。
■「テレワーク」が有職者のランチに大きな影響。「1人ランチ」「自宅ランチ」が増えた
 働き方の変化に伴い、1年前と比べてランチの食べ方に変化があったかを聞いた。今年は、コロナ禍に関連して「テレワーク増加」の影響を新たに聞いたが、「テレワークの増加」により、「1人でランチを食べることが増えた」(32.5%)、「自宅でランチを食べることが増えた」(32.1%)等、大きな影響が見られた。また、「時短や効率化」のために「ランチで外出(外食)する機会が減った」(23.5%)、「1人でランチを食べることが増えた」(20.8%)も前年よりスコアが増加した。コロナ禍においても「時短や効率化」の要請は変わらない職場環境と言えそうだ。
 性年代別では、20・30代女性で全体のトップ2回答である「1人でランチを食べることが増えた」「自宅でランチを食べることが増えた」の回答割合が他の性年代よりも高く、「テレワークの影響」が顕著な性年代といえる。

【調査概要】
調査方法:インターネットによる調査 
調査時期:3月1日~3月9日
調査対象:首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女(マクロミル登録モニター)
有効回答数:5,710件
 

(外食.Biz)
2021年04月26日更新

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