「 大阪王将 」 を中心に、「 よってこや 」 「 太陽のトマト麺 」 などの業態で多店舗展開をはかる イートアンド株式会社 。現在では、外食事業の他にも、市販冷凍餃子で全国2位のシェアの食料品販売事業も展開、さらにはデパ地下など中食へも展開するなど、総合フードサービス企業として顧客のニーズに応えるべくボーダレスな展開を行っている。コーポレートスローガンに 『 おなかいっぱいの幸せを 』 を掲げ、生活食文化の向上に貢献するために、様々な 「 食の価値 」 の提供を追い求める同社の取り組みについて考察する。
- 引き続き他の外食業態のコンセプトや特徴などをお教え下さい。
「 森の中のレストラン 」 がコンセプトです。屋根の一部や間仕切りにはガラスを使用して、森の中を射す木漏れ日をイメージしています。「 Coccinelle 」 とはフランス語でテントウムシのことで、ヨーロッパではテントウムシが幸せのシンボル、オーガニックの象徴とされているところから店名にしました。店内には木を置いたり、木のシャンデリアを使ったり、木目調の棚をふんだんに使うことで 「 からだに良い、自然との共生 」 を表現しています。
石窯オーブンで焼き上げた天然酵母のパンは、すでに根強いリピーターのお客様から大変ご好評をいただいています。
- 続きまして、中食業態のコンセプトや特徴などをお教え下さい。
「 大阪王将 」 の餃子以外で、全く違ったスタイルの餃子をお客様にご提供することはできないかと考え出した業態です。コンセプトは 「 餃子の新しいカタチ 」。斬新な製法の餃子に加え、小龍包や焼売といった、いわゆる 「 包むもの 」 の新しいスタイルを提案して行きたいと考えております。昨年(2011年)5月にJR大阪三越伊勢丹にオープンし、今年の3月には東京銀座三越にも催事出店しました。既存の枠にとらわれない、様々なチャレンジを試みている業態です。
包千(パオセン)は、「 千種の価値を一枚の皮で包む 」 というコンセプトの業態です。
昨年の8月に1号店となる西武八尾店、そして今年の1月にそごう神戸店を出店しました。
餃子をメインとして点心や弁当、惣菜などもラインナップし、中食への幅広いニーズに対応できる日常食中華業態になります。当社は、外食・中食・内食に関わらず 「 食の全ての販売チャネル 」 を持つ 「 総合フードビジネス企業 」 を目指していますので、中食業態の開発は、とても重要な位置づけなのです。
イートアンド株式会社
代表者:代表取締役 文野 直樹氏
本社所在地:大阪府大阪市中央区南久宝寺町2丁目1番5号
1969年9月 創業
1977年8月 大阪王将食品株式会社設立
1996年8月 株式会社大阪王将に社名変更
2002年10月 イートアンド株式会社へ社名変更
2011年12月 大阪王将300店舗達成
取材協力:マーケティング部 ゼネラルマネジャー松本吉浩氏