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売上と利益アップに寄与する商品開発を考察する人気の「フライドポテト」メニューにPlus1でシナジー効果を生む!米国ポテト協会が提案するメニュー戦略「Plus1Fry」

売上と利益アップに寄与する商品開発を考察する 人気の「フライドポテト」メニューにPlus1でシナジー効果を生む!米国ポテト協会が提案するメニュー戦略Plus 1 Fry

世界各地で米国産ポテトの需要を拡大させるために、外食店向けのメニュー提案をはじめとするさまざまな販促やマーケティングを展開している米国ポテト協会。少子高齢化、健康志向が進む中でのメニュー開発、永遠の課題であるFLコストの削減など飲食店に求められる課題解決の一助のため、同協会では「Plus 1 Fry」を提案している。今回は、この「Plus 1 Fry」による売上&利益向上策についてお伝えしたい。

第5回 お酒とのペアリング、季節ごとのメニューを考察する

お酒とのペアリング、季節ごとのメニューを考察する
フライドポテトメニューとアルコールドリンクとの親和性の良さに着眼した米国ポテト協会が、都内10店舗の飲食店の協力を得て検証した結果、「既存のフライドポテトメニュー+新ローディッド・フライ」(平均52%増)+「ハイボール」(平均19%増)がお店の売上&利益アップに繋がったと、前回レポートさせていただいた。
 

今回は、既存のフライドポテトメニューに加え、さらにアルコールドリンクに合うフライドポテトメニューに関してお伝えしたいと思う。

近年、フードサービス業界でよく耳にするワードに“ペアリング”がある。これは、料理一皿ごとに合うドリンクを提案する新しい食事スタイルだ。フレンチ料理にワインを組み合わせるのが定番であったが、最近では、様々なジャンルの料理に、色々な種類のドリンク(ノンアルコールドリンクも含め)を合わせるというペアリングを提案する飲食店が増えてきている。

お酒と料理のペアリングの手法の一つに“共通する風味”がある。例えば、ウイスキーを使ったハイボールには、ウイスキー風味の料理、赤ワインには、赤ワイン風味の料理が合うといった具合に。まずは、お酒とのペアリングに最適なフライドポテトメニューをご紹介したいと思う。

ポークアップル ローディッド・フライ

ウイスキーやハイボールとのペアリングぴったりなのが「ポークアップル ローディッド・フライ」。フライドポテトとソテーした薄切り豚肉に、リンゴの食感が残るウイスキー風味の豆乳ソースをかけて食べる「ローディッド・フライ」だ。ソースに加え、一手間かけた「レンズ豆のウイスキー煮」が味と食感のアクセントに。写真では“バスケット ウィーブカット”のポテトを使っているが、もちろん、ストレートカットなど既存メニューで使っているポテトでも問題ない。

ポークアップル ローディッド・フライアップルクリーミーソース
〈ソースの材料〉
りんご(小角切り)…40g、生クリーム…50ml、豆乳…100ml、ウイスキー…20ml、バター…10g、小麦粉…5g、塩・こしょう…適量

〈ソースの作り方〉
1りんごをバターで炒め、小麦粉をふり入れ、さらに炒める。
2ウイスキー、豆乳を加えて軽く煮込む。
3生クリームを加え、塩、こしょうで味を調える。

レンズ豆のウイスキー煮
水切りしたレンズ豆(水煮)を、水とコンソメ、ウイスキーで煮て、塩、こしょうで味を調える。

スカートステーキのローディッド・フライ

ウイスキーやハイボールとのペアリングメニューで、ちょっと贅沢感を出すなら、「スカートステーキのローディッド・フライ」がおすすめ。フライドポテトとソテーした牛ハラミ肉を、黒胡椒とバーボンウイスキーのパンチの効いたソースで楽しむ逸品だ。スカートステーキを大目に盛り付けることで、食事感を醸し出し、ワンランク上の値付けにすることも。

スカートステーキのローディッド・フライバーボンクリームソース
〈ソースの材料〉
ビーフコンソメ…200ml、黒挽きこしょう…1.5g、バーボンウイスキー…15ml、粒マスタード…5g、生クリーム…60ml、コーンスターチ…適量

〈ソースの作り方〉
1鍋にビーフコンソメと黒挽きこしょうを入れ、半量になるまで煮詰める。
2バーボンウイスキー、粒マスタード、生クリームを加え、コーンスターチでとろみをつけて仕上げる。

赤ワインきのこソース クリームチーズポテト

赤ワインとのペアリングを楽しめるメニューの一つが「赤ワインきのこソース クリームチーズポテト」。きのこの旨味と赤ワインの風味が溶け込んだ濃厚なデミグラスソースで食べるフライドポテトだ。ワンランク上のメニューとして、「牛肉の赤ワイン煮」や「鶏肉の赤ワイン煮」などをフライドポテトにのせて提供することもできる。

赤ワインきのこソース クリームチーズポテト赤ワインきのこソース
玉ねぎ…100g、しいたけ…100g、しめじ…100g、エリンギ…85g、マッシュルーム…100g、赤ワイン…300ml、デミグラスソース缶詰…100g、塩少々、こしょう少々、マーガリン…20g

クリームチーズソース
クリームチーズ…200g、牛乳…30ml、塩…1g

米国産フローズンフライドポテト(シューストリング)…200g、揚げ油…適量、塩少々、きのこソース…50g、クリームチーズソース…15g

次に、季節に合わせた、お酒に合うフライドポテトメニューに関してお伝えしたいと思う。なお、レシピの詳細は、米国ポテト協会が制作したレシピ集「American Fry Recipes」(資料請求はこちら)をご覧になっていただきたい。

 

パクチーポテトSpring ~春~

爽やかな春には、人気の食材パクチーを使った爽やかなポテトメニュー「パクチーポテト」。揚げたてのポテトに、ナンプラーの風味が漂うエスニックソースをなじませ、人気のパクチーを添えたお手軽メニュー。ビールやハイボールなどの炭酸系アルコールドリンクにぴったりの一皿。

 

ラタトゥイユ&ガーリックSummer ~夏~

夏バテの季節には、食欲を刺激するポテトメニューを提案。ニンニクが効いたラタトゥイユが食欲をそそり、たっぷり夏野菜が栄養を補給してくれる「ラタトゥイユ&ガーリック」。ゴクゴクと喉ごしの良いビールはもちろんのこと、仏南部ニースの料理にはワインと合わせるのもおススメ。
 

 

パンプキンブラックポテトAutumn ~秋~

おいしい食材が取り揃う秋には、ワインとのペアリングでご紹介した「赤ワインきのこソース クリームチーズポテト」も良いが、イベント好きの若者に向けて、ハロウィーンにぴったりの「パンプキンブラックポテト」もおススメ。かぼちゃの黄色とごまの黒がハロウィーンを演出。ビールやハイボールなどの炭酸系アルコールドリンクにぴったりのメニューだ。
 

 

チキンクリームシチューポテトWinter ~冬~

寒い冬には、心も体も温まるクリームシチューを使った「チキンクリームシチューポテト」。白ワインがほのかに香るクリームシチューには、やっぱり白ワインとのペアリングをおすすめしたい。
 

 

レシピ集「American Fry Recipes」のご請求はこちら
レシピ集「American Fry Recipes」のご請求はこちら



米国ポテト協会

米国ポテト協会

http://www.potatous-jp.com/

【事業概要】
全米2,500を超えるポテト生産者を代表する非営利団体で、世界各国で米国産ポテトの普及、販促に努めている。日本代表事務所では、飲食店・ホテルはもとより、卸・小売、食品メーカーなど外食産業の各業態に応じたサポート・プログラムも提供。メニューやレシピの開発、技術的サポート、店内デモンストレーションの実施、POPツールの制作、企業協賛などを行っている。

世界のポテト料理「ポテトエアラインズ」
http://www.potatoairlines.com/

ポテト協会本部サイト
http://www.potatoesusa-japan.com/

取材協力:米国ポテト協会 日本代表事務所 プログラムマネージャー 友田理絵氏

文:齋藤栄紀
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