世界各地で米国産ポテトの需要を拡大させるために、外食店向けのメニュー提案をはじめとするさまざまな販促やマーケティングを展開している米国ポテト協会。少子高齢化、健康志向が進む中でのメニュー開発、永遠の課題であるFLコストの削減など飲食店に求められる課題解決の一助のため、同協会では「Plus 1 Fry」を提案している。今回は、この「Plus 1 Fry」による売上&利益向上策についてお伝えしたい。
米国ポテト協会が飲食店の売上&利益アップのメニュー戦略として提案する「Plus 1 Fry(プラス・ワン・フライ)」。そのバリエーションとして「Dipping(ディッピング)」、「Topping(トッピング)」、「Loaded Fry(ローデッド・フライ)」が挙げられるが、同協会がイチオシとして提案するのが、「ローデッド・フライ」だ。
米国ポテト協会が、「ローデッド・フライ」をイチオシするのは、現在、米国で流行っている注目のメニュー戦略であるとともに、前述の売上&利益アップに最も貢献するであろうフレンチフライのバリエーションだからだ。
「ローデッド・フライ」は、米国では、各州にお国自慢のアレンジがあったり、ダイナーでは看板メニューになったりと注目を浴びている。サイドメニューとしてではなく、主食として提供することもできるフレンチフライだ。
「シンシナティ・チリ・フライ」は、オハイオ州シンシナティの名物料理「シンシナティ・チリ」をモチーフにしたポテトフライ。チリソースの上に、山盛りのチーズをのせた見た目もインパクトのある一品だ。これで、想定原価は132.5円(米国ポテト協会試算)。
「クリームチーズとスモークサーモン」は、多くのニューヨーカーが朝食として食べる”Cream Cheese and Lox Bagel”をモチーフにしたポテト。ベーグルの代わりに米国産フローズンチップスポテトを使用した。想定原価は164.9円(同)
「フィリーチーズステーキフライ」は、米国東海岸のペンシルベニア州フィラデルフィアの名物サンドイッチの「フィリーチーズステーキ」をモチーフにしたポテトフライ。ステーキ用ビーフを120g使ったボリューミーな一皿は主食としてもおススメ。想定原価は312.4円(同)
「シーザーサラダフライ」は、レストラン・ホテルのオーナー、シーザー・カーディーニの伝説的サラダをイメージしたサラダフライ。
巷で流行っている料理をアレンジできるのも「ローデッド・フライ」の楽しいところ。「エッグベネディクトフライ」は、長蛇の列ができるお店もあるくらい人気メニューの一つ「エッグベネディクト」をアレンジしたポテトフライ。想定原価は198.4円(同)。
このように、「ローデッド・フライ」は、フライドポテトやソースをてんこ盛りにしたり、ステーキやチリビーンズ、目玉焼きなどびっくりするような組み合わせにすることで、個性的で、ボリューム感のあるオリジナルメニューを創り出すことができる。驚きと楽しさを提供できる新たなアメリカンスタイルとして、日本でも話題を呼べるに違いない。
既に使用している「フライドポテト」に一工夫することで、お店にとって手間がかからず売上&利益アップに貢献するメニューを、お客様には選ぶ楽しさを実感できるメニューを提供することができる。
「ローデッド・フライ」は、バリエーション豊かにメニューを取り揃えることができるが、米国ポテト協会では、まず1品、「Plus 1 Fry」を推奨している。なお、新たなフライドポテトメニューを追加することによって、既存のフライドポテトの出数が減ると思われがちだが、同協会が飲食店の協力を得て、実施したキャンペーンでは、多くの店舗がシナジー効果を生んでいることが実証されている。
詳細:http://www.potatous-jp.com/power/
米国ポテト協会
【事業概要】
全米2,500を超えるポテト生産者を代表する非営利団体で、世界各国で米国産ポテトの普及、販促に努めている。日本代表事務所では、飲食店・ホテルはもとより、卸・小売、食品メーカーなど外食産業の各業態に応じたサポート・プログラムも提供。メニューやレシピの開発、技術的サポート、店内デモンストレーションの実施、POPツールの制作、企業協賛などを行っている。
世界のポテト料理「ポテトエアラインズ」
http://www.potatoairlines.com/
ポテト協会本部サイト
http://www.potatoesusa-japan.com/
取材協力:米国ポテト協会 日本代表事務所 プログラムマネージャー 友田理絵氏