外食ドットビズでは、本年最初の特集で、「飲食店におけるリスクとその対策」という観点で、総合保険内容について掲載いたしました。今後も企業コンプライアンス CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)といったことが重要視されて来ることは間違いありません。
そこで今回は、ブログ・バーのアクセス数 NO.1 の≪お助けマンが行く!≫でお馴染みだけではなく、企業のリスクマネジメント分野でもご活躍中の宮本健さんに、「飲食店におけるリスクマネジメントの導入編」について語っていただきました。
さて、今回が最終回です。
物件が決まったら、次は店舗デザインです。
「デザイン」という言葉を正しく理解している人はとても少ないのです。新聞や雑誌も正しい意味で使われていないことがほとんどです。
デザインとはマテリアルや造型、色彩のことではありません。機能をパッケージする総合調整業務のことなのです。【 機能性をまとめ、予算や納期や製造方法などの複合要素を取りまとめることがデザイン 】 なのです。
つまり「デザイナー」は同時に「ディレクター」であるべきなのです。
世の中にはコストや工期への理解が浅い「なんちゃってデザイナー」が多いですから気をつけてください。「なんちゃって」では本当の意味の良いデザインワークはできません。
「顧客導線」と「従業員導線」の両側面から美しい店舗レイアウトを造ること、なによりもレイアウトに注力します。
店舗は生き物に似ています。骨格を機能的に造り、内臓や筋肉をバランス良くレイアウトしないと、不健康な状態で運用することになってしまいます。機能を上手にパッケージすることこそ、デザインの真骨頂です。
レイアウトを誤ると、日々の営業に支障が出て様々なロスにつながります。
また、飲食店のレイアウトは一度確定してしまうと、厨房や床の段差などが関係して変更が容易ではありません。
設計時に深く考察し、手応えをつかむまで考え抜いてレイアウトを造ってください。ホントここが勝負です。
ファサード造りも重要です。コンセプトに合致した「顔」造りを心掛けます。
設計が終わると「店舗施工」です。 ここでは施工者の選定ポイントをお話ししましょう。
店舗出店で最も費用がかかるのは、内装造作、設備、厨房などの施工費です。契約時の経済条件と並んでこれら施工費を適正価格で行うことが利益体質への近道なのです。
外食産業は 【 地味な努力の積み重ね 】 なくして繁盛はあり得ません。そのためには物件契約、店舗デザイン、オペレーションがガッチリと噛み合う必要があります。そして全てがリスクマネジメントにつながります。
皆様のお店の繁盛を、心から応援しております。
リスクマネジメント・危機管理や店舗出店企画(物件契約、店舗デザイン、施工アドバイス)についてご相談がございましたらお気軽にご連絡ください 。
私は「縁」を大切に考えています。2 ヶ月間に渡り、お付き合いをいただきまして誠にありがとうございます。
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宮本 健(ミヤモト タケシ)
トヨタ系列の自動車製造会社で「カンバン方式」や「安全管理」「品質監理」、建築・店舗設計事務所にて「店舗設計・工事監理」を体得。
その後、外食産業にて、「店舗設計」「危機管理・リスクマネジメント」「運用ルール作成・改善」「衛生ルール構築」「内部監査部門の設立」「交渉業務」等、多岐にわたる業務を行う。
現在は、≪アットエイド有限会社≫の代表として、ビジネス番組出演や、企業のCS(顧客満足度向上)講師等も行う。
宮本氏ブログ お助けマンが行く!