外食ドットビズでは、本年最初の特集で、「飲食店におけるリスクとその対策」という観点で、総合保険内容について掲載いたしました。今後も企業コンプライアンス CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)といったことが重要視されて来ることは間違いありません。
そこで今回は、ブログ・バーのアクセス数 NO.1 の≪お助けマンが行く!≫でお馴染みだけではなく、企業のリスクマネジメント分野でもご活躍中の宮本健さんに、「飲食店におけるリスクマネジメントの導入編」について語っていただきました。
今回は、「 店舗出店 」 についてお話します。
出店は飲食企業経営における根幹であり、個人の人生における大きな勝負です。
店舗が失敗に終わることこそ、最大のリスクといえます。つまりリスクマネジメントの根幹は【店舗出店リスク対策】です。
店舗出店は 「 企画 」 の段階で勝敗がほぼ決まります。企画の時点で利益体質は確定しますので、後悔しない店舗出店のため、ぜひ参考にしてください。
物件情報には「お宝情報」と「ゴミ情報」があります。ゴミを掴まされずにお宝を掴むためには、つまり…
優良物件と出逢うためにはどの様な方法があるのでしょうか?
デベロッパーや飲料メーカーが持ち込む物件情報は、テナントを埋めたり、飲料の販売促進が主目的なこともあるので、慎重に考え見極めてください。 また、不動産情報として広く告知される情報は、感度の良い人がスルーした物件が多いです。売れ残っている理由を考えると、今後に役立ちます。
開業後に利益が残るか残りにくいかは契約内容に左右されます。
適正条件とは、【 立地のポテンシャルを正当に評価して利益を残せる経済条件であり、借主、貸主ともフェアーな扱いになっていること 】 です。また、万一の撤退時のことも頭に入れて契約をすることが大切です。
経済条件のチェックポイントですが、
契約ですから貸し主の言い分をそのまま鵜呑みする必要はありません。こちらの考えを説明することは当たり前のことです。もう一度いいますが、契約内容は利益体質に密接につながっています。
今回を最終回にする予定でしたが店舗出店に関するリスクを語る上で、とても大
切な「店舗デザイン」を次回お話しして締め括ります。
宮本 健(ミヤモト タケシ)
トヨタ系列の自動車製造会社で「カンバン方式」や「安全管理」「品質監理」、建築・店舗設計事務所にて「店舗設計・工事監理」を体得。
その後、外食産業にて、「店舗設計」「危機管理・リスクマネジメント」「運用ルール作成・改善」「衛生ルール構築」「内部監査部門の設立」「交渉業務」等、多岐にわたる業務を行う。
現在は、≪アットエイド有限会社≫の代表として、ビジネス番組出演や、企業のCS(顧客満足度向上)講師等も行う。
宮本氏ブログ お助けマンが行く!