個人向けに普及してきたタブレット端末であるが、今や、業務用機器としての地位を確立しつつある。その代表格がレストラン向けPOS/OES(オーダリングシステム)での活用だ。中小のITベンダーを中心に確立してきたこの市場に、今回、OESの大手ベンダーであるセイコーソリューションズが、スマートデバイスPOS&オーダリングサービス「oishino(オイシーノ)」で参入した。
スマートデバイスPOS&OESシステム「oishino(オイシーノ)」を導入した店舗の話を2回に渡りお届けしている。第2回目は、埼玉県川越市で、立ち飲み酒場 「 六軒町一丁目商店 」 を運営する 「居酒屋 いっしょけんめい」 代表の竹村仁氏に話を伺った。
「 六軒町一丁目商店 」 は、東武東上線・川越市駅至近の好立地に位置する“ 気軽に入れる立ち飲み屋 ”。東武東上線と西武新宿線の迂回路沿いにあることから、帰宅前の一杯だけでなく、乗り換え途中のちょっと立ち寄り、発車までの時間つぶしなど、様々なシーンで使われる。昭和レトロな店内は、1階がカウンターを中心に24人ほどの立ち飲みスペース。2階にはテーブル席も用意し、宴会需要にも応える。料理は、串揚げとおでんを中心に、築地から仕入れるまぐろの刺身、川越のB級グルメ 「 太麺焼きそば 」 など “ ちょい飲み ” にも最適なメニューを豊富に取り揃える。特に、こだわりの串揚げは、生と乾燥をブレンドしたパン粉、打ち粉にバッタ粉、揚げ油にヘルシーなキャノーラ油を使用し、カリッとした食感を楽しめるとともに、サラッと食べることができる。肉や野菜などの定番に加え、「 チーズ 」、「 スパム 」、「 シューアイス 」 などの変わり種も併せ約30種類を用意。更に、1本100円~とリーズナブルなのが嬉しい。
料理や会計のスピード提供実現のためにオーダリングを導入
東武線の川越市駅前という立地、しかも西武線との迂回路にもあたりますので、電車1本遅らせてパパッと飲んで帰られるお客様が少なくありません。10分~15分でお酒を1~2杯、料理を1~2品頼んで、パッと帰るお客様に、料理の提供が遅かったり、会計が遅かったりするのは顧客ニーズに反することになります。一方で、会計を早めるためにキャッシュ&デリバリーにすると急かすようで、ゆったりとした雰囲気を味わっていただく事ができません。そこで、注文を取ったらすぐにオーダー伝票が出て調理にとりかかれたり、会計時にいちいちメニューを打ち込む必要がなくワンタッチでスピーディーな対応ができることから、オーダリングを導入しました。
専用機ではなく、iPhoneを使用したタブレット型のオーダリングにした理由は、昭和レトロの古めかしい立ち飲み屋で、流行の最先端であるスマートフォンを使ってオーダーをとるというギャップに面白味を感じたからです。
SEIKOブランドの安心感が 「oishino」 選択の決め手
タブレット型のオーダリングを導入するにあたり、7~8社のシステムを吟味検討させて頂きました。その中で、セイコーソリューションズさんの 「oishino」 を選択したのは、導入費用が他社に比べて安かったこともありますが、何よりSEIKOのブランド力と安心感でした。
実は、「oishino」導入前にも、iPadを使用したPOSを使っていました。しかし、導入後半年ほどでその会社が倒産してしまったのです。サーバーは残っていましたので使うことはできたのですが、当然のごとく、機能のアップグレードや不具合に対する修正などの対応がされませんでした。サーバーが完全にストップする前に何とかしようと展示会を回って、出会ったのが 「oishino」 だったわけです。そういう意味で、SEIKOブランドの安心感は大きかったです。
「oishino」 発売後の初期に導入しましたので、機能や使い勝手に関しては、いくつか要望を取り入れて頂きました。ちょっと残っていた不具合も一緒に修正しながら作り上げてきました(笑)。面倒な事でも営業担当の方には真摯に対応して頂けたのはありがたく、信頼感が高まりました。結果的として、性能、使い勝手ともよく、当初の課題であったスピーディーな会計と共に、ペーパーレスも実現できましたので 「oishino」 にして本当に良かったと感じています。
六軒町一丁目商店
所在地 : 埼玉県川越市六軒町1-2-3
電話番号 : 049-226-0506
営業時間 : 15:00~23:00
定休日 : 年中無休
席数 : 24席(立ち飲み)
想定客単価 : 2,500円
※ iPhone、iPod Touch、iPadは、Apple Inc.の商標です。