帰国して1週間が経ち、たまった仕事を片付けてようやく前述の店舗視察のレポートを準備している。
自分の中で大いなる宿題と勝手に考えているが、スタッフに怒られるのでがんばって書こうと思う。
その前に論説主幹の許可(?)を得て、今回の視察における私的なエピローグを掲載させてもらうことになった。
そもそも海外での取材レポートを書くなど、荷が重い仕事であったが、今回の旅はなにより刺激的で、私なりに新たな知識と経験を積ませてもらったと感じている。
NRA会場はもとより、ほぼ初めて触れる海外の飲食店舗を実際に見て、調べれば調べるほど、もっとこの分野についての知識を身につけなくてはいけない、英語を話せるようにならなければならないという自分の「欲」が出てきた。
私は実のところ、「外食産業」ということばでくくられるものを正確に把握していない。
今回の旅で、少しではあるが「日本の」とか「外食産業の」というくくりが、本当のところあまり意味をなさないということを感じた。
できることならばさらにこのチャレンジを続け、下記の恥ずかしいエピソードを肥やしと思えるようになりたい。
成田で(まだ日本なんですけど)
いきなり恥をさらすが、成田の免税店での話。
買い物するのにボーディングパス見せろとのことで、ナンですかボーディングパスってという感じで早くも日本なのに店員さんから失笑。
エキサイト翻訳でも「Airline ticket」って出るんですよ。航空券。
ちなみにBoarding Passは「搭乗券」なんだと。
これぐらい知っとけと。
・・・・周辺の人特に会社のスタッフには黙っておこうと強く思った。
ユナイテッドエアラインの機内食。チキンかビーフ・パスタかコメを選べる。
理解に苦しんだのはおやつに出てきた「きつねラーメン」
オヘア空港
オヘアについて空港からホテルまでのシャトル(乗り合いタクシーのようなものか。空港の前に何台か止まってます。)に乗り、風景とクラクションの音と怒鳴り声がしきりに飛んで良いなーアメリカだねーこれでなんかに追われててカーチェイスとかね。なんて言ってたらいきなりタクシーに追突された。
ほんとかよとか思ってるうちに運転手の黒人のお姉さんが早口でわめいて日本では信じられないが、「大丈夫ですか」とか乗客にひとことも無しで相手と喧嘩を始めてしまった。
われわれ以外にも地元の人と思われる若いカップルが一組いたのだがなんだこりゃと。
その後、警官らしき人が来て、なんだか全員名前を書かされて別の車へ乗ることに。
どういうシステムか知らないが、なぜかここで新たに料金交渉が行われていたようである。本稿でも書いたが、このような交渉ごとや段取りにまったく参加していないのでそのあと運転手の彼女がどうしたかも含めて想像するしかない。
運転手は黒人のお姉さん。迫力十分。(写真右手のでかい人)
出鼻をくじかれたのか勢いがついたのか。
息子とトイストーリーを見ててアメリカでは日常的におもちゃがしゃべったり車が横っ飛びになったりカーチェイスが行われている(偏見です)のだと常々教えていたのであるが、一部本当であることが証明された。
(荷物が変なところに行くシーンもあったが、実際なかなか出てこなくて不安になりました)
ベスト・ウエスタングラントパーク・ホテル
小説の名前になりそうなホテルだが、ハイパー添乗員石田さんが終始気にしていたのでここだけの話にしたいがすごいホテルだった。
いや個人的には好き。
「朝食付き」というので2日目、フロントに行ってみたらチェックアウトしているそばからカウンターの横においてあるパンとかベーグルをぱくついているのである。
フツーのロビーが・・・
↓
食堂に早変わり。
おそるおそる、
私 「あのー・・・。ご飯は・・・。」
坂尻さん「これだよ。」
私 「ですよねえ・・。」
坂尻さん「もぐもぐ」
すごいなー。食べてる。
とか思いながら私もいただいたが、ベーグルはあっためるとなかなかいける。
飲み物はフリー。ポットに入ったコーヒーとオレンジジュース。
パックのスキムミルクも挑戦したが、うーんこれは半分しか飲めなかった。
このホテルでは視察中毎晩のように宴(?)が繰り広げられ、大いに視察メンバーの親睦が深まった。私はレポートに四苦八苦していたのであまり余裕がなかったが・・。
ぜひ、シカゴに立ち寄ったらベスト・ウエスタングラントパーク・ホテルをご利用あれ。
ジャンバジュース!
JAMBA JUICEという店。視察レポートに書けないと思ったので。
1990年、カリフォルニアで第一号店らしい。ジュースとスムージーのみで構成するチェーン店で、(店舗数はちゃんと調べてない。)全米に展開しているらしい。
「ブースト」と呼ばれるビタミン、ミネラル、食物繊維などのサプリメント配合物をトッピングできるという健康志向の人気店。
シカゴ視察のあとニューヨークにて。一人でこの店に入ったのであるが・・・。
私 「マンゴー・ア・ゴーゴー(マンゴーのスムージーで代表的なアイテム。「オレンジ・ア・ゴーゴー」も。)ください」
店員 「サイズはどれにする?」
私 「ええと・・・一番小さいやつで・・。」
店員 「OK」
おお、ここまでは通じたのだが・・。
店員 「じゃあ名前を教えて」
私 「は?」
店員 「あなたの名前」
私 「ええと・・フクモトリュウタロウです」
店員 「ぷ」(失笑)
私 「?」
店員 「ここにイニシャル書いて」(・・と紙とペン)
あんまり聞き取れてないので想像でしかないが、こんなやり取り。
どうやらオーダー時に聞いた名前を伝票に書きつけ、出来上がりしだい名前を呼んでくれるらしい。
・・・という素敵なサービスも台無し。
そして出来上がり。
私の「RYU」が読めないらしく。
「ヨゥー?」「ヨゥー?」
と連呼する店員。
私はまったく気づかず、
「アール・ワイ・ユー、ヨゥー?」と呼ばれて初めて「あハイハイ」と受け取る。
ここでも失笑。
顔から火が出たがなんとか「マンゴー・ア・ゴーゴー」をゲット。
素敵なサービスだなあ。だれか日本でも広めて免疫つけさせてほしい。
(その後、店の近くの公園でひっそりと飲んでたら知らない人にタバコをせびられて逃げるようにホテルへ帰るのである。)
ニューヨークではほとんどの時間を観光させていただいたのだが、エンパイアステートビルのてっぺんのエピソードが面白かった。
ここも、自分を成長させてもう一度来てみたい。
このへんで、恥ずかしい話を連発するのもちょっと痛くなってきたのでもう勘弁してもらおうと思う。
レポートを通して、多くの写真はOFSC研究会の方々のご協力をいただいた。
来週あたりから地味に店舗視察レポートが始まるので、こちらはまじめに取り組むつもりである。
福本 龍太郎
国内コンピュータ販社にて流通小売業界向けSI事業部門を担当し、外食店舗店舗システムにも関わる。
現在は有限会社ノーデックス代表取締役。
ネットビジネス黎明期より各種サービスプロバイダを経験し、業務システムへのネット技術の応用・普及につとめる。