2002年の道路交通法改正による酒気帯び運転等の罰則強化以降ノンアルコール飲料は一躍脚光を浴びることになった。歓送迎会のシーズンを迎えるにあたって、アルコールが苦手な人ややむを得ず運転をしなければならない人を宴会に取り込んでいくかは、幹事のみならず飲食店の方々にも命題となるだろう。近年では、ビールテイスト、ワインテイスト、酎ハイテイストなどとノンアルコール飲料の種類も豊富になりつつある。このなかで宴会の乾杯には欠かせないビールテイストのノンアルコール飲料について取り上げさせていただく。
- ノンアルコールビールテイスト飲料を広めるために御社が力を入れられていることをお教え下さい。
まず、一般消費者の方々にノンアルコールビールを 「 飲んで、知っていただく 」 ことが、飲食店様に取扱っていただく上で必要と考えています。そのために家庭用向けの販促として、テレビCMや店頭用のツールを積極的に出しています。
テレビCMでは、女優の田中麗奈さんとタレントの宮川大輔さんを起用して、「 縁側でいただいちゃいます 」 、「 会議でいただいちゃいます 」 とノンアルコールビールに接点のない方にもイメージしやすい飲み方の提案をしています。
店頭では、飲んで知っていただくために、発売時より100万本以上のサンプリングを行っておりますが、 これからの行楽シーズンに向けて引き続き積極的なサンプリングを継続してまいります。
飲食店様に向けては 「 サッポロ プレミアム アルコールフリー スターターキットキャンペーン 」 を実施しています。
これは、まだ 「 サッポロ プレミアム アルコールフリー 」 をお取り扱いされていない飲食店様に「缶見本」「ポスター」「テーブルテント」「メニューシール」といったPOPセットを無料でご提供するキャンペーンです。POPには飲食店様のオリジナルの店名を入れることができます。また、缶見本は、まずお飲みいただいて他社さんの商品と比較していただければ、必ずや 「 サッポロ プレミアム アルコールフリー 」 の優位性をご理解いただけると考えています。
「 サッポロ プレミアム アルコールフリー 」 は、昨年の3月16日に発売しました。大震災直後の発売ということもあり、販促活動は自粛しましたが、60万箱の目標に対し、112~3万箱と約2倍の販売実績を残すことができました。これは 「 ビール好きの人のための味わい 」 と言うことが、想定以上に受け入れられた結果だと捉えています。しっかりとした旨味、コク、適度な苦味、爽快感のどれをとってもビールらしい味であると受け止められていると感じています。
- 最後に、歓送迎会シーズンに向けて飲食店様へのメッセージをお願い致します。
当社でも昨年 「 ノンアルコールビールテイスト飲料について 」 のwebによる調査を行いました。その中で、「 飲食店でアルコール飲料を飲みたいのに、何らかの理由で飲めない状況のとき、オーダーするとしたらどれを注文しますか 」 という質問に対して、「 ノンアルコールビールテイスト飲料 」 と答えられた方が44%、「 ウーロン茶 」 と答えられた方が32%とついにトップに立つまでになりました。この様にノンアルコールビールは飲食店様のメニューの一つとしてお役に立てると考えております。
(出典:「宴会×ノンアルコールビールテイスト飲料について」アンケート結果 2011年8月 サッポロビール株式会社)
飲まれ方としても 「 車の運転 」 だけではなく、「 お酒を飲めないけれど、気を遣わずに場の雰囲気になじめる 」 、「 翌日のことを考えて、最初のビールから切り替えてアルコールを抑えることにより体調管理ができる 」 などと多様化してきていますので、 「 “今は飲めない”からノンアルコール 」 だけではなく 「“ 明日のために控える”からノンアルコール 」 といった提案をされても良いと思います。
「 サッポロ プレミアム アルコールフリー 」 は、ビール好きの方にご満足いただけるだけでなく、ビールの苦手な方にもビールに代わる飲料として進化した味が認知されつつありますので、飲み放題メニューの一つのカテゴリーとしても有効だと考えます。「 サッポロ プレミアム アルコールフリー 」 をお取り扱いいただければ、必ずや飲食店様のプラスになると信じています。
サッポロビール株式会社
1876年(明治9年)設立の開拓使麦酒醸造所で醸造された、北極星をマークとする冷製「札幌ビール」が社名の由来とされる。
1949年に大日本麦酒が分割された日本麦酒としてスタート。
1964年からは会社名もサッポロビール株式会社に変更。
2003年の持株会社制導入に伴い、新たにサッポロビール株式会社として設立。
代表者 代表取締役社長 寺坂 史明氏