外食事業における店舗経営の根幹と言われる“QSC”。飲食店を経営する方々は、様々な手法でQSCを管理していると推察する。厳しい経営環境が続く外食業界、今だからこそ、店舗のQSC力を高め、顧客満足度の向上と他店舗との差別化を図る必要があると考える。今回は、“QSCの見える化”を実現し、システムとして提供するNECの協力のもと、「QSC管理」のあるべき姿をひもといていきたい。
“ QSC ” (Quality:品質 Service:サービス Cleanliness:清潔) は、「 美味しい料理 」 を 「 心地良い接客 」 で 「 清潔で綺麗 」 な店で楽しむと言い換えることができる。この “ QSC ” を高めることが飲食店に求められていることであり、
大手飲食店チェーンを中心に飲食店は、QSCを高める努力をしている。しかし、その管理方法は、店舗やエリアマネージャーなど店舗管理者ごとにバラつきがあるなど厳密にシステム化されていないため、「 全社的な情報の共有 」 までできていないように見受けられる。更に、店舗管理者の業務は多岐に渡るため多忙を極め、評価チェックだけに終わり、分析や指導にまで手が回っていないのが現実のようである。
一方で、IT技術は著しいスピードで進歩してきている。スマートフォンやiPadに代表されるタブレット端末の登場により “ いつでも、どこでも、容易に ” 情報の集配信が可能となった。また、システム構築においても、クラウドサービスの登場により、自社でのシステム構築やシステム管理の必要性がなくなり、こちらも容易にシステムの導入が可能な環境となった。
その2つを融合させた仕組みがNECの提供する 「 NeoSarf / FoodService 」 シリーズであり、その一つの機能である 「 QSC管理サービス 」 なのである。これは、同社が有する、長年の実績により積み重ねてきた飲食業の課題解決のノウハウと大手ITメーカーとしての信頼されるシステム構築力より実現できたと言っても過言ではない。
外食業においては、1店舗毎の売上と利益を底上げしていくことが、何よりも重要となり、そのためには、店舗を率いるエリアマネージャーや店長など店舗管理者が、自らの様々な力を発揮して、「 強い店舗 」 を実現することが求められる。「 NeoSarf / FoodService 」 シリーズは、店舗における課題を発見し解決する力、QSCをレベルアップする改善力、顧客ニーズに応える対応力など、店舗管理者に必要とされる「現場力」を向上することを支援する目的に開発された。
同シリーズは、4つのサービスを提供する。店舗状況を映像とデータから把握することにより現場で起きている問題点を発見し、解決に導く 「 リアルタイム店舗管理サービス 」。タイムリーな販促プロモーション映像により顧客対応力を向上させ、デジタルサイネージとして利用可能な 「 販促コンテンツ管理サービス 」。スマートフォンから希望シフトが登録でき、効果的なシフト調整によるサービス力向上が図れる 「 勤務管理サービス 」。そして、QSC評価レベルの見える化と売上実績や他店舗との比較・分析により継続的な店舗経営改善力をサポートする 「 QSC管理サービス 」 である。
「 NeoSarf/ FoodService 」 は、各サービスをインターネット経由で提供するクラウドサービスを採用している。これにより、ネットワーク環境があれば利用することができるので、少ない初期投資で、スピーディに導入することができる。また、タブレット端末やスマートフォンに対応しているため、どこからでも必要な情報にアクセスできるので、エリアマネージャー・店長は、店舗から離れていても、店舗状況の確認や業務の遂行が可能となる。
更に、それぞれが独立したサービスを提供しているため、自社に必要なサービスのみを取捨選択して採用することができる。
外食業クラウドサービス 「NeoSarf/ FoodService」
http://tr.webantenna.info/rd?waad=Qzj5TSE2&ga=WA8O62-1
日本電気株式会社
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