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麦とホップ樽詰は、こうして誕生しました?家庭用とのシナジーで飲食店経営を活性化

麦とホップ樽詰は、こうして誕生しました 家庭用とのシナジーで飲食店経営を活性化

業務用のビール類で高いシェアを持つサッポロビールが、業界に先駆けて発売した新ジャンル(いわゆる“第3のビール”)の樽詰「麦とホップ」。家庭用ユーザーから高い支持を得た品質と価格は、業務用というステージにおいていかなる効果をもたらしてくれるのであろうか。今回は、同製品のブランドマネジメントを担当するサッポロビール株式会社 サッポロブランド戦略部 商品ブランドグループ マネージャーの吉田直樹氏のお話を通じて、「麦とホップ」開発秘話や業務用樽詰の可能性といった同製品のベネフィットを改めて検証する。

第3回 サッポロビールのこだわりが飲食店に無限の可能性をもたらす!?

第3回 サッポロビールのこだわりが飲食店に無限の可能性をもたらす!?

− ここからは、外食戦略部マネージャーの別府修氏にも加わっていただき、業務用樽詰を導入した店舗の事例もおうかがいしたいと思います。

麦とホップ樽詰は、こうして誕生しました?家庭用とのシナジーで飲食店経営を活性化【 別府氏 】 納入件数は順調に増えていますが、「 麦とホップ 」 だけを取扱う専売のお店はまだ少ない状況です。ビールとの併売店では 「 とりあえずビール 」 ということで 「 麦とホップ 」 の取扱いに気付かれる前にビールを注文されるお客様が多いですね。やはり、飲食店における認知度がまだまだ弱いということです。スーパーなどはいろいろな種類のビールや発泡酒の中から選んで買うという習慣があって、お客様もブランドを気にしますが、飲食店では “ 生ビールは1種類しかない ” と思い込んでおり、そのお店の生ビールが何であるかを気にされていない場合が多いのです。そこに風穴を開けるのが課題かもしれません。

− たしかに、焼酎や日本酒は銘柄で注文しますが、ビールはビールのままオーダーしていますね。

麦とホップ樽詰は、こうして誕生しました?家庭用とのシナジーで飲食店経営を活性化【 吉田氏 】 ビールメーカーとしては、残念ですよね。ただ、昔に比べれば、ブランド名が店内に掲げられていることも多く、「 ヱビス! 」 など名前で注文されるケースも増えています。その傾向が強くなっていけばいいなとメーカーとしては思います。高いものには高いなりの理由、安いものには安いなりの理由があります。理由がなく安いものは、「 なぜだろう? 」 と怪しまれるだけです。「 麦とホップ 」 だから安いのです、「 ヱビスビール 」 だから高めなっています、というようにブランドをきちんと出すことも我々の課題です。

麦とホップ樽詰は、こうして誕生しました?家庭用とのシナジーで飲食店経営を活性化− 「 麦とホップ 」 樽詰の導入店舗からは、どういった成果や反響が上がっているのでしょうか?

【 別府氏 】 宴会の飲み放題のビールを瓶から 「 麦とホップ 」 樽詰に替えていただいたチェーン企業様では、仕入コストが下がる上に、瓶ビールに多くみられる飲み残しが激減してロスが少なくなり、大きなコストダウンになったそうです。それから、導入して良かったというポイントを聞いてみると、“ ものすごくキメの細かな泡ができる ” という声が多いです。お店によっては、ビール以上に上手に注げるという声もあります。

麦とホップ樽詰は、こうして誕生しました?家庭用とのシナジーで飲食店経営を活性化【 吉田氏 】 それは麦100%だからできることなのです。泡の良し悪し、泡の持ち具合というのは麦に由来するので、美しい泡を作る上では有利なスペックをもった商品でもあるのです。飲食店では、味やのど越しという飲み口と同じように、提供する際の見栄えを重要視されることがあります。その意味でもメリットのある商品だと言えます。

− 2010年の 「 麦とホップ 」 の展開において、どのような課題をお持ちですか?

麦とホップ樽詰は、こうして誕生しました?家庭用とのシナジーで飲食店経営を活性化【 別府氏 】 私の2010年の課題は、「 麦とホップ 」 樽詰の取扱店を倍増させること。

【 吉田氏 】 家庭用も含めてマクロ的に見れば、40~50代のターゲットを実際に取り込むことに成功しています。もっともっと広げていくには、山のすそ野を拡大しなければいけません。その意味では、20~30代の若い世代や女性層での売上を伸ばしていくのが課題です。その一環として、1月下旬からは、「 麦とホップ 」 の中味とパッケージをリニューアルして、250ml缶もラインアップに加えます。中味については、原材料の配合を一部見直し、「 ドイツ産アロマホップ 」 を一部使用して芳醇な香りを加えます。「 ビールと間違えるほどのうまさ 」 をさらにアップさせて、家庭用と業務用でスパイラルになっていけばいいですね。家で新しいお客様が付いて、そのお客様が外食される時にも飲んでもらうという相乗効果を出したいと思っています。

麦とホップ樽詰は、こうして誕生しました?家庭用とのシナジーで飲食店経営を活性化− 最後に 「 麦とホップ 」 製品への思いをお聞かせください。

【 吉田氏 】 発売からずっと携わっていますので思い入れは強いですね。販売量が年々増加している製品で、缶でいえば弊社で最も売れている商品ですから、さらに大きく育てていきたいです。飲食店でも家でも、たくさんのお客様がビールと間違えてくれたらいいなと思います。



サッポロビール株式会社

サッポロビール株式会社

http://www.sapporobeer.jp/

1876年(明治9年)設立の開拓使麦酒醸造所で醸造された、北極星をマークとする冷製 「札幌ビール」 が社名の由来とされる。
1949年に大日本麦酒が分割された日本麦酒としてスタート。
1964年からは会社名もサッポロビール株式会社に変更。
2003年の持株会社制導入に伴い、新たにサッポロビール株式会社として設立。
代表者 代表取締役社長 福永勝

業界に先駆けて 「本日、“樽詰”出荷しました」 ~味と品質と価格にこだわった “麦とホップ 樽詰”~

文: 貝田知明

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