個人向けに普及してきたスマホやタブレット端末であるが、近年では業務用の機器として使用されるようになってきた。その一つが、セイコーソリューションズが提供する『スマートデバイスPOS&オーダリングサービス「oishino(オイシーノ)」』をはじめとする飲食店向けオーダリングシステム(OES)だ。ここでは、さらに一歩進んだ、来店客のスマホやタブレットで注文するモバイルオーダーに関して深堀したい。
前回、海外ではすでに導入が進み、今後日本国内でも注目される可能性があると述べたモバイルオーダー。飲食店向けオーダリングシステムの老舗セイコーソリューションズでは、「Linktoモバイルオーダー for テイクアウト」と「Linktoモバイルオーダー for フードコート」の2つのサービスを用意している。どちらも単体での運用は可能であるが、「MONSTERA(モンステラ)」など既存のOESに接続することでさらに効果を発揮するので、それぞれに分けて見ていきたいと思う。
「Linktoモバイルオーダー for テイクアウト」は、2019年10月に予定されている消費税増税の際に導入される軽減税率により、テイクアウト市場の拡大が見込まれることから構想が始まり、同社の「MONSTERA」を使用している外食企業からの要望により商品化された。
「MONSTERA」ユーザーであれば、追加機器は不要で、店舗に設置されているコントローラーと、同社の「Linkto」サーバーをつなげれば使えるようになる。利用者は、ピークタイムなど時間を気にせず、自身のスマホやタブレット端末から同社が用意するお店の専用サイトにアクセスし、注文する商品と取りに行く日時を入力し、クレジット決済を行うだけで操作は完了。注文した商品データは、店内のオーダーと同様に店舗のキッチンプリンタから出てくる(時間設定可)ので、それに合わせて料理を作るだけと、特に管理もいらず、簡易なオペレーションで済む。決済も済んでいるので、あとは利用者に商品を渡すだけで完了となる。一方、利用者も財布がいらず、スマホの画面を見せるだけとほぼ手ぶらで受け取りに行ける。
「MONSTERA」ユーザーでなくても、インターネットにつながっていれば、それほど投資をかけずに導入できる。キッチンプリンタを1台購入するだけで、ほぼ同様の運用が可能になるのだ。
このように、「Linktoモバイルオーダー for テイクアウト」を導入すれば、店舗側のオペレーションが楽になるだけではなく、電話がつながらなかったり、注文は受けたが受け取りに来なかったりなどという機会損失を防ぐこともできるのだ。
■お客様は混雑を気にせず、いつでも・どこからでも注文できます
■導入店舗専用の独立型サイトなので他店の情報は未表示
■MONSTERA導入店舗であれば、追加機器は不要です
■しかも、店内/テイクアウトとも同じプリンタから伝票が出ます
実は、「Linktoモバイルオーダー for フードコート」も「Linktoモバイルオーダー for テイクアウト」とほぼ同じ仕組みだ。フードコートは、特に土・日・祝日のランチタイムやディナータイムが書き入れ時となり、空席を探すだけでも利用者にとっては負担だが、やっと席を確保したあとで、今度はお店で長蛇の列に並ぶことになると更なる負担がかかる。「Linktoモバイルオーダー for フードコート」であれば、席を確保さえすれば、あとは、自身のスマホやタブレット端末から同社が用意する飲食店専用サイトにアクセスし、注文する商品を選び、クレジット決済を行うだけで操作は完了し、あとはお店からの“できあがり”メールを受信したら商品を取りに行くだけだ。利用者にとっては、注文のためにお店に行くという導線が減り、並ぶというストレスがかからなくなる。一方、店舗側も行列が短くなったり、会計の時間が少しでも短縮できれば、回転率が良くなるとともに、今まで機会損失していた利用者を確保することができるようになるのだ。
■お客様は席を確保するだけ!スマホで注文&決済ができます
■料理完了の呼び出しはメールで届くので、席に座ったままでOK
■導入店舗専用の独立型サイトなので他店の情報は未表示
■MONSTERA導入店舗であれば、追加機器は不要です
■しかも、店内も従来同様の運用ができるので混乱しません
飲食店において、顧客接点という面からも、大切なオペレーションの一つであるオーダーテイク。セイコーソリューションズでは、テーブルオーダーのみならず、テイクアウトやフードコートでのオーダーテイクに対しても、顧客の利便性、飲食店の生産性向上という両側面から“注文の新しいカタチ”を提案する。
もし、興味を持ったり、不明点があったら、こちらから問い合わせていただきたい。