IT用語で「クラウド」と言う単語が頻繁に聞かれるようになった。この技術は、飲食店のシステムにも大きく関わって来ている。高機能の飲食業向け本部システムを安価に、スピーディーに、そして場所を選ばす提供している株式会社富士通ゼネラルの事例をもとに、「クラウド」を使った飲食店システム最新動向をお伝えしたい。今回は、同社営業推進部専任部長の西口陵治氏とシステム部部長の藤垣誠氏に話を伺った。
「 CloudChef 」 は、「 クラウド 」 の技術を使っているが故のメリットを享受できるが、これに加えて、富士通グループ故のメリットも享受できる。
例えば、OSのバージョンアップや各サービスの機能追加などに対しては基本的には無償で対応される。また、万全のサポート体制も構築している。
『 「 CloudChef 」 ご導入前の教育サポートはもちろんのこと、保守料込みの価格になっていますので、ご導入後にもお問い合わせに対しては、ヘルプデスクで24時間365日対応させていただききます 』 (藤垣氏)。
『 料金もサービスごとの課金となっていますので、お客様の運用に併せて、売上管理サービスだけとか売上管理サービスと勤怠管理サービスだけなどとご自由に選択していただけます。また、拘束期間も設けていませんので、手軽に始めて、ご都合に併せて止めることもできます 』 (西口氏)。
また、オプション類が充実しているのも 「 CloudChef 」 の特長である。例えば、「 売上管理サービス 」 では、データは標準で対前年比を確認できるように13ヶ月間の保持となっている。これに対して対前々年比まで確認したいとか過去3年間に渡って確認したいという顧客に対してはデータ延長オプションで対応している。また、「 発注・仕入・棚卸管理サービス 」 では、食材の材料分析が行えたり、「 勤怠管理サービス 」 では、既存のタイムカードを使いつつデータ分析ができたり、静脈認証による打刻に対応したりといった豊富なオプション類を準備している。
『 「 CloudChef 」 の基本的な考えは、一般的には標準の機能でもご対応できますが、更に進んだ運用をお考えのお客様には豊富なオプション類から必要な物をチョイスしていただければ対応できるということです。富士通ゼネラルに頼めば必要なことは事足りるという姿を目指しています 』 (藤垣氏)。
「 CloudChef 」 は発売以来、チェーン店、個店に関わらず豊富な導入実績を誇る。
国内に600店舗以上展開し、海外でも50店舗を超える大手居酒屋チェーンでは、「 売上管理 」 「 発注・棚卸・在庫管理 」 「 勤怠管理 」 の全てのサービスの他、各種オプションサービスを活用している。また大手焼肉チェーンのFCと自社ブランドでの居酒屋業態などを展開している飲食チェーンでもやはり全てのサービスを活用している。
また、東京・青山のオーガニックレストラン、埼玉・羽生市のビュッフェレストランなどの個店では 「 売上管理 」 と 「 勤怠管理 」 の2つのサービスを活用している。
これらの店舗では、POSは富士通のTeamPosを使っているが、大手百貨店系のチェーン飲食企業では他社のPOSを使用しながらもデータ連携をすることにより「CloudChef」を活用している事例もある。
『 当社は、” 富士通 ” の冠がついていますので、基本的に 「 TeamPos 」 と自社の 「 TeamStoreF 」 の組み合わせをでお使いいただきたいと考えておりますが、既存POSのリースが残っているけれど 「 CloudChef 」 を導入したいとの引き合いも多く頂戴しています。それが飲食店様にとってのソリューションになるのでしたら、積極的に他社POSとも連携もして行きたいと考えております 』 (西口氏)
株式会社富士通ゼネラル
http://www.fujitsu-general.com/jp/
所在地 神奈川県川崎市高津区末長1116番地
代表者 代表取締役社長 村島純一氏
創立 1936年(昭和11年)1月15日
取材協力
(左)情報通信ネットワーク事業部 システム部 部長 藤垣誠氏
(右)情報通信システム営業統括部 営業推進部 専任部長 西口陵治氏