お客様は身近にいる!女性消費者が期待する外食企業のメニューと姿勢 ~女性ばかりのドキドキ座談会~

お客さまは身近にいるPart3 女性消費者が期待する外食企業のメニューと姿勢 女性ばかりのドキドキ座談会

女性のお客さまをお店に誘引することは、外食企業の永遠のテーマ。ダイエット、ロハスなどなど女性の食に対する興味は移ろいやすい一方、衛生面など外食店舗に求める絶対条件というものもあります。そこで、ジャパン・フードコーディネーター・スクールの学生3名様を参加者に迎え、食の専門家と一般消費者という両方の立場から、食に対する考えや外食企業に期待することを伺いました。また、消費者代表として当サイト制作スタッフも参加したほか、コメンテーターとして株式会社アグライア CEOの高木鈴子様、管理栄養士の長岡弓子様にもご参加いただき、現代女性の心に響く店舗づくりのヒントを聞き出してみたいと思います。なお、司会進行は、外食ドットビズ論説主幹の坂尻高志氏が担当します。(女性ばかりですから、座談会終了後も興味深い雑談が続きましたので、その模様も番外編として掲載いたします)

第3回 健康的な食事は、正しいリズムと適正な量、そしてコミュニケーション

第3回 健康的な食事は、正しいリズムと適正な量、そしてコミュニケーション

お客さまは身近にいる Part3 女性消費者が期待する外食企業のメニューと姿勢 ~女性ばかりのドキドキ座談会~【坂尻】 食の乱れという点では、旬のものが旬でなくなってきたり、本来苦いはずのものが苦くないといったように、食材そのものも変化している傾向があります。そうなってくると健康的な食事とはどういうものになると思いますか?

【長岡】 旬のものをその季節に食べる、その土地でとれたものをその地域で消費する「地産地消」によって、鮮度も栄養価も高いものを取り入れることにつながってきますね。

お客さまは身近にいる Part3 女性消費者が期待する外食企業のメニューと姿勢 ~女性ばかりのドキドキ座談会~【石川】 カロリーを気にするよりもバランスよく偏りなく食べること、それから、楽しく食べることですね。一人で食べる場合が多いでしょうが、なるべく複数で食べるようにすることも健康につながると思います。不愉快じゃない人と一緒にですけどね。

【井上】 健康というのは、一人ひとりで違うものですから難しいですね。ただ、生活の中でどう食事を摂るべきか、自分自身で理解することが健康的な食生活だと思います。

【藤江】 正しい場所、正しい時間、適度な量で、ゆとりや栄養バランスを考えながら、かつ人とコミュニケーションを取りながら楽しく食べるというのが、正しい食事だと思うんです。それは自分でコントロールするしかないですよね。自分で経験するほか、いろいろな人から学んでできあがるものだと思います。

お客さまは身近にいる Part3 女性消費者が期待する外食企業のメニューと姿勢 ~女性ばかりのドキドキ座談会~【前城】 口に何かを入れるのが大事という下の下のレベルにいる人間には、難しい質問ですね。やっぱり好きな人と食べることと、時間通りに食べることかもしれないですね。

【坂尻】 定まった時間に食べるというのは、すごく大切な要素なんですよね?

【長岡】 食事のリズムができてくると、体も同調して、食事の時間が近づいたら、胃や腸が食事を摂り入れて消化する準備を始めます。食事の定期的なリズムがある方がより健康に近づきます。

【坂尻】 このサイトを読む方というのは、外食企業に勤めている方が多いのですが、まず昼と夜に食事はできないはずなんです。どうしても、昼食が2?3時になってしまい、夜は早くて 10時、下手すれば深夜になります。そういう生活パターンになっている人は、どこに気を付けるべきですか?

お客さまは身近にいる Part3 女性消費者が期待する外食企業のメニューと姿勢 ~女性ばかりのドキドキ座談会~【長岡】 食事と食事の間隔を均等にすることが大切ですね。1日の流れをみて、その方に合わせたリズムを作っていくことが大事です。

【前城】 夜に食べないというのは、健康にいいんですか?

【長岡】 体に負担をかけてしまいますね。夜寝る前に食べるという事は、結局、寝ている間に胃や腸が活動してしまうので、体が休まらず、眠りが浅くなって、疲れが残ったり、胃がもたれたりしてしまいます。

【坂尻】 最近は男性もですが、女性はみんな総カロリー数を気にする傾向があって、その中の栄養成分がないがしろにされているように思います。カロリーを気にするというのは、多くならないようにしているんですよね? 

【長岡】 一日当たりの総カロリーの目安は、女性だと 2000kcal位ですね。今の若い女性は、それを下回っている人が多いですね。栄養バランスが悪く、脂質の割合が増えていることも気になります。

【高木】 ダイエットをされているモニターさんを見ていると、食べてないのに太っている方が多いらしいのですが、栄養士によると食べてないから太るらしいんです。カロリーを気にして量を減らすのではなく、 700kcalで栄養バランスがいい料理と400kcalでほとんど栄養がない料理だったら、700kcalで、バランスのとれた食事の方が体には良いんです。栄養素が体に入ってこないと代謝がどんどん悪くなって、少ししか食べてないのに、太るという原因になるんだそうです。

お客さまは身近にいる Part3 女性消費者が期待する外食企業のメニューと姿勢 ~女性ばかりのドキドキ座談会~【坂尻】 食生活が人間に与える影響は強いですよね。キレる子供はカルシウム不足なんていいますが、栄養素で見ると何か原因があるのでしょうか。

【長岡】 空腹時に糖分の多いものを食べると、急激に血糖値が上がるんですが、血糖が下がるのも急激。その上下動が激し過ぎる食生活をしていると、ホルモンのバランスが崩れて、お腹が空いてきた時に攻撃的になることもあるんですね。それがキレるという状態になるのかもしれません。ご飯などの炭水化物は、血糖値をゆっくり上げ、腹もちも良いので、食事のときにきちんと摂ることをおすすめします。



参加者

参加者

前列(左より)ジャパン・フードコーディネーター・スクール の石川圭さん、井上敏代さん、藤江洋子さん。

a後列(左より)アグライア CEO 高木鈴子さん、管理栄養士 長岡弓子さん、外食ドットビズ制作スタッフ・前城幸代、論説主幹・坂尻高志

お客さまは身近にいる Part2 女性のお客さま、健康指向のお客さまの心をつかんでいますか?~ダイエットは節食から摂食の時代へ~

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