非日常的な時間を提供する飲食店にとって、家庭ではなかなか味わえないおいしい料理を提供するとともに、普段とは違った空間作りをすることも大切な要素。その一つに店内に流れるBGMが挙げられる。一方で、昨今の食材価格の高騰や人件費の高止まりなど、収益が上げにくく、コストを極力抑えたい状況でもある。そのような中、株式会社クレオフーガから高品質のBGMをリーズナブルに提供するサービス「Audiostock store music」(オーディオストック・ストア・ミュージック)がリリースされた。
クレオフーガは、社長の西尾周一郎氏が「未来を担う音楽の作り手を、もっとハッピーにしたい」との想いで、大学生であった2007年に岡山市で設立した会社だ。 最初は、音楽クリエイターを発掘するためのコンテストサイト「CREOFUGA(クレオフーガ)」を立ち上げた。ここでは、テーマを設定の上音楽を募集すると、クリエイターがテーマに沿った音楽を投稿、集まった音楽を同社が審査して受賞作品を決める。例えば直近では、VTuber事務所とコラボレーションしたコンテストを開催し、1,000曲ほどの楽曲が投稿された。
「音楽を生み出す人をハッピーにする」ためには、音楽クリエイターが相応のインカムを得る必要もある。「CREOFUGA」によって、音楽クリエイターを発掘するという目的は達成できたが、受賞できる曲数は限られており、しかも良い曲でありながらも、テーマに沿っていなかったことで埋もれてしまうこともある。そこで立ち上げたのが「Audiostock」という楽曲や効果音などの音素材を販売する商用利用のための音楽プラットフォームである。
「Audiostock」は、日本全国の音楽クリエイターが制作した音素材を専用サイトに掲載し、著作権フリーで販売する音源のストック販売サービス。現在、13万点を超える音源を有する日本最大級の商用音源プラットフォームだ。金額(税抜)もBGMは1,080円~、効果音・ボイスは500円~、歌は3,000円~とリーズナブル。オンライン上で簡単に、リーズナブルに購入することができ、しかも使用権を購入する形になるので、購入した音源は自由に商業用途に使える。例えば、企業のPVやCM、YouTubeでの広告、ゲーム内の効果音などに使用できるのだ。一方、音楽クリエイターは、同社と直接契約しているので高い還元率でインカムを得ることができる。つまり、「Audiostock」は、“音楽クリエイターの収益化”を支援していることにもなるのだ。
「CREOFUGA」によって、音楽クリエイターを発掘するとともに、制作した楽曲を広く世界に発信できる機会を提供する、「Audiostock」によって、音楽クリエイターの収益化を支援することができるようになったが、同社では、更に音楽クリエイターの収益化を支援するために、2019年4月にスタートしたサービスが、飲食店をはじめとした店舗向けBGMサービス「Audiostock store music」だ。次回は、「Audiostock store music」について詳細にお知らせする。