震災の影響などによる国産食材の高騰や消費の低迷で飲食業界を取巻く環境は厳しい。消費税増税の可能性もあり厳しい状況は暫く続くと思われる。この様ななか、食材コストを切り詰めてもおいしい料理を提供するための施策を考えていく必要がある。その一つとして調味料を有効活用していくことが考えられる。家庭であたり前のように使われる「味の素®」、世界で通用する「UMAMI(うまみ)」という言葉を生み出した味の素株式会社は、飲食業界との結びつきをより強固にすべく取組んでいる。飲食店向けに情報を発信するWEBサイトを立ち上げるなど、同社の飲食業に対する取組みとその特徴的な商品の活用法についてみていきたい。
- 飲食店に対する取り組みについてお教え下さい。
飲食店様のお役に立つ商品をお届けするのは当然ですが、それと共に販売店様を通じて商品の使い方の冊子をお届けしたり、WEBを通じて繁盛に役立つ情報をお届けしたりしています。
「 招客の秘技100 調味料、プロの活用術 」 では、冷凍の素材と調味料をうまく使いこなすことでおいしさを損なわずにコストを削減する方法をご提案しています。例えば、海外産冷凍鶏肉を解凍する際にうま味もドリップで出てしまうのを下味に 「 味の素® 」 を一振り加えてひと揉みすることでうま味を閉じ込めることができます。また冷凍ホタテにうま味水 ( 「 味の素?? 」 を水で溶いた ) をスプレーするだけで、まんべんなく解凍で逃げたうま味を補うことができます。この様な調味料の使いこなし事例が載っています。
「 繁盛店の舞台ウラ 」 では、繁盛店や人気店で 「 味の素® 」 などの調味料がどのように使われているか写真入りで掲載しています。例えば、浜松町の人気居酒屋様ではだしに 「 ほんだし®かつおだし 」 をお使いいただいているのですが、鶏肉の下味に素塩(モトジオ) ( 「 味の素 」 +塩 ) をお使いになられているとのことでした。素塩は、「 味の素® 」 と塩をそれぞれお店ごとに決められた分量で調合された調味料のことですが、これが和食の世界では常識であることを取材で初めて知りました(笑)。この他にも、丸の内の老舗洋食店様の伝統のドライカレーの味を支えているのがクノール® 「 ビーフコンソメ 」 であったり、高輪の人気居酒屋様の名物餃子のかくし味に 「 味の素® 」 が使われているといった事例なども紹介させていただいています。
人気があるのは、主人公が悩みを抱えたお店に行き、調味料の使い方を伝授して、繁盛店へと導くコミック 「 かくし味太郎が行く!」 です。現在、第6話まで発行していますが、調味料の活用法を漫画で簡潔にわかりやすく書かれています。
飲食店様は日々とてもお忙しくて、他店の情報は気にはなっているけれど、なかなか得られる手段がないというのが現状のようです。飲食店様から 「 繁盛店の舞台ウラ 」 などで人気店がかくし味としてどのように調味料を活用されているのか、どのような工夫をしているのか、大変参考になると好評をいただいています。
また、現在当社が最も力を入れているのが、WEBを活用した情報のご提供です。「 繁盛店の舞台ウラ 」 などの冊子の内容を網羅しているだけでなく、レシピ検索や販促カレンダーなど飲食店様の繁盛のお役立ち情報が満載です。
特に力を入れているのが 「 レシピ大百科PRO 」 というレシピ検索コンテンツです。業態別、素材別、季節別など様々なカテゴリーからレシピを検索することができ、家庭用のレシピサイトとは違い、飲食店のプロの方にも充分活用いただける内容となっていますので、是非参考にしていただきたいと思います。
このサイトは、会員登録(無料)をしていただくと、飲食店様の繁盛に役立つ全てのコンテンツをご覧になっていただけるとともに、旬なトピックスをメールマガジンで毎月お届けしたり、繁盛のお役立ちアイテムが当たるキャンペーンに応募いただけたりと、さらに効果的にご利用いただけます。飲食店様以外の方も自由に登録できますので、是非会員になっていただければと思います。
味の素株式会社
代表者:代表取締役 取締役社長 最高経営責任者 伊藤 雅俊氏
本社所在地:東京都中央区京橋一丁目15番1号
創業年月日:1909年5月20日
設立年月日:1925年12月17日