お客様は身近にいる!女性のお客さま、健康指向のお客さまの心をつかんでいますか? ~ダイエットは節食から摂食の時代へ~

特集 女性のお客さま、健康指向のお客さまの心をつかんでいますか?ダイエットは節食から摂食の時代へ 株式会社アグライアCEO 高木鈴子

ある食材にダイエット効果があるとテレビが伝えれば、翌日にはその食材が店頭から消えてしまうほど、現代社会は“健康志向”へと向かっています。外食産業においても、この消費者行動を看過することはできませんが、どのように実践すればよいのでしょうか。インターネットを通じてダイエットプログラムを提供する「eBalanceDiet」の運営や外食店舗向け健康メニューのプロデュースを手がける、株式会社アグライアCEOの高木鈴子氏にお話を伺いました。

第3回 “健康に気を配る人”が外食産業の潜在的な客層になっています

“健康に気を配る人” が外食産業の潜在的な客層になっています

No Stress でダイエット外食イコール、栄養バランスが悪いとか高カロリーというイメージを持つ方もいるかもしれませんが、組み合わせ次第で、バランスよく適正カロリー内で食べる事ができます。ハンバーガーとフライドポテトではなく、ハンバーガーとコールスローサラダにしてみるとか、飲物を野菜ジュースにするというように工夫をすれば、食べちゃいけないというものはないです。こういう組み合わせで摂れば、ファーストフードでもバランスの良い食事が摂れますよ、というような提案や告知が見られるようになると、消費者は嬉しいですよね。値段のセットメニューだけでなく、健康に対するセットメニューというものが提案できれば、お客さんの意識も序々に変わってくるように思います。ですが、お店の中で、なぜその組み合わせがいいのかという根拠を見せないと、消費者は納得して買わないですよね。興味を持たせる見せ方をできるかどうかが大切です。単に、栄養バランス満点・○○ kcalとだけ書いてあっても、極普通の表示でおもしろくないですが、例えば「冷え性から脱却!ホットボディメニュー」といったように、キャッチコピーを付けるだけで、食べたいと思わせる見せ方になったりするものです。

株式会社アグライアCEO 高木鈴子カロリー表示をする外食店も増えてきましたが、カロリーが低ければヘルシーということにはなりません。例えば、極端な例として、ある一食の食事に200kcalで栄養バランスが悪いものを食べるのと、500kcalでバランスいいものを食べるのだったら、明らかにバランスのいい後者の方が体にはいいのです。栄養素をバランスよく摂らないと、体の機能も低下してしまいますから、やせにくい体をつくる原因になってしまいます。ですから、カロリー表示だけでは、健康への配慮としては、“ もう一歩 ” という感じです。栄養バランスの調整や、組み合わせの提案といった、その “ もう一歩 ” のお手伝いが、当社の役割だと思っています。

健康に配慮したメニューを…健康に配慮したお店もポツポツと出てきていますが、その広がりは、あまりないように思います。実際、外食時には、食べるものがないなと思うお店がいっぱいありますね。一食として、栄養面で完結していないメニューが多く、ちょっと野菜が足りないので、野菜ジュースや小さなサラダなどで補おうと思うのに、それらが置いていないという例は多いですね。個人のレストランなどにいくと、バランスがいいメニューだなと思うことがあります。といっても、健康レストランにすべきといっているわけではありません。そういうメニューも選択肢のひとつとして考えるべきだと思うのです。肉が好きな人、野菜が好きな人がいるのと同じように“ 健康に気を使っている人 ”を客層のひとつとして考えてもいいはずです。健康を気づかうことには男性も女性も関係ないですしね。

株式会社アグライアCEO 高木鈴子例えば、産婦人科では、妊娠中に強化が必要な葉酸という栄養素を摂るために、それが多く含まれているホウレンソウを摂るようにいわれることがあるそうなのですが、具体的な食べ方や調理法までのアドバイスはほとんどないそうです。 このように、どう食べたらいい?何から栄養を摂ったらいい?で悩んでいる妊婦さんや授乳婦さん向けに、弊社のサイトでは、『ママ・プレママ向けプログラム』を設置する予定です。また、妊婦さんだって外食するわけですから、安心して食べられるメニューがあると、消費者は優しいお店だなと思いますよね。



高木鈴子

高木鈴子

http://ebalancediet.com/

国内航空会社及びイギリス・ヴァージン アトランティック航空等に勤務の後、ダイエット食品販売のサニーヘルス株式会社へ。目に見えないものを扱うサービス業の経歴とダイエットや健康の知識をもとに、2006年3月にダイエットプログラム提供サイト「eBalanceDiet」を事業の柱とする株式会社アグライアを立ち上げる。個人向けの食事プログラムのほか、外食企業に向けた健康メニューのプロデュースも数多く手がけている。

eBalanceDiet.com

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