「飲食店をよりよい未来へ導く羅針盤に」オペレーションの新基準を目指す、東芝テックの新POSシステム「FScompass」登場

「飲食店をよりよい未来へ導く羅針盤に」オペレーションの新基準を目指す、東芝テックの新POSシステム「FScompass」登場

厳しい経営環境にさらされている外食産業で、“店舗運営をより良い方向に導く羅針盤(コンパス)”というコンセプトで開発されたPOSパッケージソフトウェアが、東芝テック の「FScompass(エフエスコンパス)」である。新GUI(グラフィカルユーザインターフェイス)の採用によるレジオペレーションの改善、新プラットフォームの採用によるクラウド環境への対応、シームレスで統一されたマスタ管理運用をはじめ新機軸となる機能を搭載。効率化や人材育成、消費者ニーズへの対応など今後の外食店に求められる、さまざまな課題解決へ指針を示す製品として期待されている。今回は、開発陣自ら「エフエスコンパス」の特長とその革新性を語っていただき、POS製品のトップシェアを誇る東芝テックの開発姿勢に迫ってみたい。

第1回 製品だけではなく開発手法も独創的な東芝テックのソリューション

第1回 製品だけではなく開発手法も独創的な東芝テックのソリューション

- 新しいPOSパッケージソフト 「 FScompass(エフエスコンパス)」 に携わった開発スタッフ3名の皆さんにお集りをいただきました。まずは、皆さんの自己紹介をお願いいたします。

「飲食店をよりよい未来へ導く羅針盤に」オペレーションの新基準を目指す、東芝テックの新POSソフト「FScompass」登場【 牧山氏 】(以下敬称略) 飲食店様向けのシステムソリューション部に属していて、POSやOES、それから本部のPOSを中心とした売上の管理、勤怠の管理など、いわゆるソリューション系の商品企画を担当しております。最初に企画したのは、パソコンをベースとした飲食店の本部システム 「 JX-100 」 でした。その頃は、数店舗規模の飲食店様で使えるような本部システムというのは珍しく、1000社位にご採用をいただきました。その後は、現在も多くのユーザー様でご採用頂いているPOSシステム 「 FSworks(エフエスワークス) シリーズ 」 や無線オーダーシステム 「 Order Express(オーダーエクスプレス)」、クラウドタイプの本部システムなどを企画しました。

「飲食店をよりよい未来へ導く羅針盤に」オペレーションの新基準を目指す、東芝テックの新POSソフト「FScompass」登場【 三部氏 】(以下敬称略) 私は、システム要素技術部で要素技術を担当しています。具体的には、システムをつくるためのミドルウェアや部品の開発を行っています。ゼロから組み立てていくのではなく、予め部品をたくさん作っておいて、それらを組み合わせることでPOSなどのアプリケーションを作っています。要素技術を担当して22年になります。牧山さんが最初に手がけた「 JX-100 」にも人知れず部材を提供しています。

- アプリケーション開発部隊に渡すミドルウェアを提供する、言ってみれば縁の下の力持ちといった位置づけですか?

【 三部 】 そうですね(笑)。技術的なことはすべて私のところでクリアしておいて、アプリケーションをガンガン作ってもらうわけです。今回の 「 エフエスコンパス 」 もその流れで開発しました。

「飲食店をよりよい未来へ導く羅針盤に」オペレーションの新基準を目指す、東芝テックの新POSソフト「FScompass」登場【 野沢氏 】(以下敬称略) 私は、2つの部門を見ていまして、ひとつがこのソフトウェアの技術開発。「 エフエスコンパス 」 のプロジェクトリーダーをやらせていただています。もうひとつはハードウェアの要素開発です。もともとハードウェア担当として入社、POSなどを開発した後、研究所で三部と一緒に開発の生産性を高めるフレームワークを作りました。それを初めてPOSに転用することになったのが今回の製品です。そういった経緯があるので、プロジェクトリーダーも努めることになったのですが、要は 「 最後まで責任を持て 」 ということでしょうね(笑)。

- これまでの飲食店向けソリューションの歴史についてお教えいただけますか?

「飲食店をよりよい未来へ導く羅針盤に」オペレーションの新基準を目指す、東芝テックの新POSソフト「FScompass」登場【 牧山 】 1985年に 「 FS-2040 」 という見た目はレジのようなPOSをリリースしました。87年には無線式オーダーエントリーシステム( OES )を作りました。現在の主流であるオープンPOSは、2000年にリリースしています。「 FS-2040 」 から数えると、現在のPOSシステムは7代目にあたります。POS製品のシェアに関しては、ここ数年はトップシェアという形でご支持をいただいています。昨今の商品ニーズは、POS端末だけ、OESだけという引き合いは減っていて、「 そのデータをどう活用したらいいか?」 というところまでを含めた商品やサービスを提供してほしいという志向になっています。ですから、POS・OESを核としてデータを分析するような本部の仕組みの他、自動釣銭機やPOSと連動する映像ジャーナルシステムなども提案しています。

- 映像ジャーナルシステムとはどういうものですか?

【 牧山 】 例えば、オーダーの取り消しがあった場合、本部の方で 「 この取り消しはどういうオペレーションで発生したのか画像で見たい 」 というニーズがあるとします。従来ならわざわざ電話で問い合わせたのでしょうが、パソコンで簡単にその時のオペレーションが動画で再生出来るという仕組みです。

サービスネットワーク 東芝テックソリューションサービス(株)ホームページより- 独創的な周辺機器でも支持を得ているわけですね。

【 牧山 】 私どもの強みというのは、当社製品をシステムとして一元的にご提供するところです。当然、保守やアフターサポートも引き受けますから、「 とにかく東芝テックに電話すれば商品提供してもらえるし、困った時には相談に乗ってくれる 」 という点で評価をいただいているのではないかと思っています。



東芝テック株式会社
三部雅法氏 牧山卓司氏 野沢誠氏

東芝テック株式会社

http://www.toshibatec.co.jp/

設立 1950年(昭和25年)2月21日

本社所在地 〒141-8664 東京都品川区東五反田2-17-2(オーバルコート大崎マークイースト)

取扱品目 POSシステム、電子レジスター、無線オーダーシステム、計量プリンタ、バーコードプリンタ、事務用コンピュータ、OA機器、複合機、各種サプライ用品、印刷サービス他

取材協力 専門ソリューション統括部 飲食ソリューション部 部長 牧山卓司氏
ソリューション技術統括部 統括部長付 野沢誠氏
(兼ハードウェアシステム技術統括部 システム・要素技術部 部長)ソリューション技術統括部 システムソフトウェア要素技術部 部長 三部雅法氏

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