飲食業界での起業を考え、実践に移してる若い皆さんを応援する 「起業家への道」。当サイトの開設直後から、動向をお伝えしてきた柳生久輝さんの居酒屋物件がついに決定しました。
その場所は、東京都世田谷区にある三軒茶屋。世田谷区を代表する商業地であり、渋谷にも近いため、女性が住みたい街・おしゃれな街などのランキングでは必ず上位に入ってきます。その一方で、駅周辺には昔ながらの商店街や横丁などが残っており、柳生氏が決めた物件もその一角に位置しています。
ついに、形が見え始めた柳生氏の 「人が主役の居酒屋」。今回は物件を決定した経緯から、6月オープンに向けた構想を聞いてきました。(取材日:2009年4月27日)
外食ドットビズ開設まもない2006年7月の暑い日、勤めていた居酒屋で初めて柳生さんとお会いして、3年もの月日が経ちました。当時29歳だった彼の目標は、30歳の誕生日に自分のお店を出すこと。しかし、彼が30歳を迎えたのは、なんとカナダ・バンクーバーの居酒屋でした。1年間の海外勤務ののち、今年3月に帰国、再び起業への道を歩き始めることになったのです。
当初目指していた30歳での開店こそかないませんでしたが、バンクーバーで過ごした1年を振りかえって、「 独立に向けて足踏みをしたとは全く考えていません。様々なことを見聞きし、多くの刺激を受けたことでアイデアが広がり、お客様との会話のネタにこと欠かなくなったりと貴重な経験でした 」 と語っています。
4月末日をもって円満退職した彼は、自分のお店の開店に向けて駆け出すことになりました。 6月23日(火)の開店予定日まで、カウントダウンが始まっています。オープン直前の飲食店ができあがっていく様子を定点観測でお伝えしたいと思います。
2009年4月27日(月)
契約直後の店舗を披露してくれました。
物件が決まって一安心感しつつも、これからやらねばならない多くのことを考えての緊迫感が同居しているようでした。
2009年4月27日(月)
壁にびっしりと貼られているのは、ToDoリストと備忘録。お客さんのイマジネーションをかき立てるような、興味深いメニュー名がいろいろと書かれていました。
2009年4月27日(月)
通りから自分の店舗を見つめる柳生さん。店ができあがったイメージが頭のなかに溢れているのでしょう…。
2009年5月12日(火)
柳生さんのお店があるのは、女性に人気の街・三軒茶屋(東京都世田谷区)。駅近くで、小さな飲食店が集まっている横丁「三番街」にあります。
2009年5月12日(水) 17時頃
柳生さんに内緒で、店舗付近を徘徊…、柳生さんは不在でした。前の店で使われていた看板が店頭においてあり、そこには、柳生さんの履歴書とアルバイト募集の紙が貼ってありました。デザイナーらしく、ひと味違う履歴書とアルバイト募集の紙でした。
2009年5月20日(水)
三軒茶屋・三番街を玉川通り側入口から進むと、右手に落花生屋さんがあり、そのはす向かいに柳生さんの店舗があります。日が暮れると、一気に活気を帯びてきます。
2009年5月20日(水)
入口が開いていたので、こっそりと工事の様子を撮影。壁紙や天井がはがされ、骨組みが覗いていました。
2009年5月20日(水)
この日は、柳生さんも店舗に詰めていました。いろいろな業者としきりに会話中で、かなり忙しそうです。
2009年6月9日(火)
店名決定!&工事着工!
お店の名前は 「 いざかや ほしぐみ 」 住所は、世田谷区三軒茶屋2-13-10 です。
それから、4日前ほど前から内装工事が始まったそうです。
開店まで残り2週間。最後の追い込みですね。
柳生久輝
1977年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒。美大生時代に居酒屋でアルバイトを経験。卒業後、某酒造メーカーへ広告製作のデザイナーとして就職するも、居酒屋経営の夢強まり転職。バイトして居酒屋グループの正社員となる。現在は、東京・三軒茶屋に物件を確保し、2009年6月の居酒屋オープンに向けて奔走している。