飲食業界での起業を考え、行動に移している皆さんを応援する「起業家への道」。第1回から「起業家のタマゴ」としてご登場いただく柳生久輝さんと、特集記事で掲載した「相談するなら、サッポロビール。」のサッポロビール株式会社さんとのコラボレートが実現しました。
“ 繁盛が永続するお店 ” の実現を目指して支援業務を行うサッポロビール・フードビジネスサポート(FBS)グループのバックアップによって、いよいよ「人が主役の居酒屋」が動き出します。まずは、FBSグループのフローチャートに基づき、サッポロビール本社での相談・アドバイスの模様からスタートです。
(柳生氏の構想や個人情報、並びにサッポロビール社の企業秘密に関わることは割愛・伏せ字で処理していますことをご了承ください)
【 サッポロ 】 物件と並んで重要になるのが予算計画ですが、融資については何かお考えがありますか。自己資金だけで行かれるのですか?
【 柳生 】 融資をしてもらおうと考えています。
【 サッポロ 】 ざっくりとしたイメージで良いですが、どれ位を想定していますか? 自己資金と借入金の総額はいくら位で始める予定でしょうか。
【 柳生 】 自己資金は×××万円程度で、どこまで借りるべきなのかがまだ分かっていないです。実際にどれだけ必要なのか掴めてないんです。
【 サッポロ 】 でしたら、[ 金融機関A ] がオススメです。飲食業に対して前向きに貸してくれる傾向があるんです。出店場所のあたりをつけ、内見してもいいなという物件が出てきたら、そこの窓口に相談に行けばいいと思います。そのときは、私も同席して話を聞かせてもらうようにします。
【 柳生 】 物件が出てきてからの方がいいんですか?
【 サッポロ 】 具体的にいくら必要だという話ができますから、その方がいいかもしれないですね。金融機関 Aのいいところは、「 国金でも借りた方が良い 」 とかアドバイスをしてくれることです。国金で500万円、Aで500万円という選択肢を出してくれるのが魅力ですね。
【 サッポロ 】 お店の坪数はどれ位のイメージ?
【 柳生 】 10~12坪がベストかなと思っています。
【 サッポロ 】 10坪で坪2万5000円だとすれば25万円ですよね。家賃が約30万円と計算すると、坪1万7000円程度の物件でれば17~18坪にできるかもしれない。逆に坪3万円だったら、10坪の好立地に出すとこともできますよね。
【 柳生 】 家賃からイメージして、物件の選択肢を広げるという考え方もあるんですね。
【 サッポロ 】 来週あたりから、物件の FAXを流していきますが、最終的に決めるのは柳生さんです。例えば、「渋谷でこれはあり!」という決断を下せるようにいろいろな物件を見るようにしてください。こちらでもその判断をしながら物件情報をお流ししたいと思います。ちなみに、今日もいい物件があったんですよ(笑)。
・・・物件の詳細を説明中。物件情報に書かれた保証金や譲渡金などの裏側についてもレクチャーあり…
【 柳生 】 なるほどー。
【 サッポロ 】 こういう物件情報を見る上では、○○社の●●地図を参考にするといいですよ。××××や□□□がある地図で、そこに△△△△△△△△を赤ペンで書き込んでいくわけです。その赤い道に近いところにある物件なら、店舗が成立するだろうと判断できるのです。
柳生久輝
1977年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒。美大生時代に居酒屋でアルバイトを経験。卒業後某酒造メーカーへ広告製作のデザイナーとして就職するも、居酒屋経営の夢強まり転職。バイトして居酒屋グループの正社員となる。現在は、2009年春の居酒屋オープンを目指す。
サッポロビール株式会社・フードビジネスサポート(FBS)グループ
http://www.sapporobeer.jp/kaigyo/
“ 繁盛が永続するお店 ” の実現を目指して、外食企業・飲食店向けの支援業務を行う専門部隊として2001年に正式発足。新規開業はもちろんのこと、2~3店目の出店やチェーン店の新業態提案など、飲食店経営のいかなる状況にも対応できるサポート体制を有している。08年3月には、新規で外食業界に挑戦しようという人々のために 「 開業サポートセンター 」 を開設している。
取材協力:首都圏本部 東京統括支社 東京南支店 副支店長 久嶋大典氏