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第4回
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「 店舗外回り 」 「 駐車場 」 「 入口付近 」 「 店内 」 「 お客様用トイレ 」 など、お客様の動きに沿って清掃していきます。 |
店内では、床・テーブル・イス・調度品の清掃は開店前に済ませておきましょう。観葉植物等が置いてある場合は、水やりと同時に 「 葉 」 の清掃も行います。飲食店内の空気は、想像以上に 「 油分 」 を含んでおり、ホコリが付きやすい状態になっています。それによって、虫等の混入の原因にもなってしまいます。ガラス面も同じです。細かいところまで目を配ってください。 |
調理場では、「 厨房機器のチェック 」 「 必要食材の準備 」 「 ソース類の火入れ 」 「 スタンバイ 」 が主な仕事になるでしょう。事前準備食材については、ランチタイムなど次のピークタイム完了までを目安にします。ピーク時のメニュー別の販売数を予測し、必要最低限の準備に留めます。ピークタイム前までには完了させ、ピークタイムには調理に専念できる状態にしておくことが重要です。 |
レジに必要な釣銭を準備して使える状態にします。同時に、前日の売上金の確認もしましょう。毎日入金される状況が理想的ですが、最低でも週に3回は売上金の入金は済ませ、現金が金庫の中に眠っている状態は避けてください。 |
ピークタイムは接客・調理に専念します。前回でも述べましたが、店長は常にQSCを確認し、適確な指示とコントロールによって、最高の営業状態を作り上げてください。 |
ラッシュタイム中の点検項目としては、開店前同様、お客様の流れの部分は確認していきましょう。特に「トイレ」は要注意です。ラッシュタイム中にトイレのチェックをする光景は、ほとんど見られませんが、お客様が多く来店する時は、当然トイレの使用頻度も高まります。清掃を単なる「作業」として捉えるのではなく、「 サービス 」 として考えるようにしましょう。 |
当然、「 汚れた部分は直ぐに拭く 」 「 ゴミを片付ける 」 「 定位置を乱さない 」 などはラッシュタイムでもアイドルタイム(来店客数が少ない時間)も同じです。これらは従業員の 「 躾項目 」 です。全従業員が自然と行動できるように習慣付けてください。 |
ラッシュタイムの終了間際から、使用した調理器具やダスター等の清掃・消毒をします。また、日に何度かは、冷蔵庫/冷凍庫の温度のチェックをしてください。冷蔵庫は8℃以上になっていないこと、冷凍庫は−18℃以下の状態を確保しましょう。 |
閉店時間が近くなったら、特に調理場ではオーブンやグリル等の厨房機器の清掃に着手します。ただし、どんな時でも 「 お客様優先 」 の行動は忘れないでください。閉店時には、再度、食材の保管状況の確認と器具の清掃・消毒を実施します。 |
閉店時間になり、最後のお客様がお帰りになったらレジを閉めます。今日の売上と現金の確認をし、日報記入をします(詳細は次回)。閉店時間後は、速やかに退店できるように計画して進めてください。 |
この回の冒頭にも書きましたが、接客・調理に専念するあまり清掃作業が疎かになることがあります。店で発生する清掃項目(消毒も同様)をすべて洗い出し、それを 「 毎日実施するもの 」 「 一週間に一度程度実施するもの 」 「 一ヶ月に一度はやらなくてはならないもの 」 に区分けしてください。それらを実施する 「 時間 」 「 曜日 」 「 日 」 を決め、「 ワークスケジュール 」 の中で、明確にしておくことが重要です。忙しいといって省略したり、つい忘れてしまったりするのは言語道断です。「 ワークスケジュール 」 を活用し、人の配置と、一日の仕事の計画を作るのは、店長の最も重要な仕事だと再確認しましょう。
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