第4回
スタッフの募集 ~ 面接から採用まで(1) ~

パート/アルバイトの募集は、店舗オープンの 2~3週間前から行う必要があります。一般的な募集媒体には以下のようなものがあり、それぞれに特長があります。

新聞販売店に求人チラシを持ち込み、折り込み媒体として配布する。地域指定ができるため、立地を決める時に調査した 「 商圏 」 に集中的にアピールすることができる。しかし、近年の広告媒体の多様化によって、求人媒体としての効果は薄くなりつつある。

“ 働きたい人 ” が読む媒体なので、求人媒体としての効果は高い。ただ、条件面で他社と比較しやすいので、好条件を提示しないと集まりにくいというリスクもある。店舗が認知されていない開店段階では、掲載料が高いのであまりお薦めできない。

店舗の外観や内装工事が終盤になっている段階で、ポスターを作り、積極的に店頭に貼るべき。ポスター作りのポイントは、これからオープンする店がどういう店なのかをアピールすること。店舗の宣伝にもなって興味を引くことになる。実物を見ているので、店舗や仕事をイメージしやすく、採用したい人物が集まる可能性が大きい。

オープン前に店舗のHP(ホームページ)を作り、WEB上でアピールをするケースが最近増えている。また、店舗のHPとは別に求人ページのみを独立させる手段もある。どちらにせよ、HPでの募集についてはインターネット専門の人材会社や求人専門サイト等の活用が中心となる。
以上が、一般的なパート/アルバイトの募集方法ですが、知人の紹介や専門学校/大学、場合によっては最寄りの高校に相談するのもいいでしょう。それぞれ専門の 「 情報掲示板 」 といったものを持っており、協力してくれるケースもあります。いずれにしても、地域や業態によって効果は様々なので、現段階ではあらゆる手段を使って募集しましょう。
募集媒体には、「 勤務条件 」 「 時給/待遇 」 「 応募受付電話番号 」 は当たり前ですが、「 期待する人物像 」 のようなものを載せておくと、面接時にこれをネタにコミュニケーションを取りやすくなります。
面接場所は、できれば店舗で行うのが良いですが、工事の進捗によっては使えないケースがあります。その際は、貸会議室やカフェ・喫茶店など、働く店舗に案内できる距離ならどこでも構いません。要するに、働くかもしれない店舗の案内を必ず行うということです。応募者の頭の中にある 「 仕事のイメージ 」 と、実際の仕事場のギャップを埋めることが目的です。店内に入れる状況だったら、中まで案内しましょう。
面接の準備としては、自分なりの 「 チェックリスト 」 を作成しておくことが重要です。応募者によって、話の中身が異なってしまったり、大事なことを話しそびれたりといったことはよく起こります。大切な人材との初めての会話ですから準備万端で臨みましょう。


求人広告を出した時に最も大切なことは、応募受付時に不在にしないこと。せっかく応募しようと電話したのに不通になっていたら、改めての連絡はまず期待できない。応募者への裏切り行為というだけでなく、その方達も 「 お客様 」 になるので、オープン前から自分の店に対して嫌な印象を与えてしまうことになるのだ。
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