外食ドットビズは、創刊よりこの業界の活性化のためには新しい風が必要と考え起業家の方に向けてメッセージを送ってまいりました。この度、当編集部の責任編集による起業家向けのノウハウ集を発刊いたします。掲載期間が1年ほどの大作になると思います。社内外問わず起業家の方々にとって有意義なノウハウ集となりますので是非じっくりとご購読下さい。
第5回 競合店調査の仕方 ~ 食べるだけではダメ! ~自分の店を成功に導くためには、競合店調査を頻繁に実施することが大切です。他店を調査して、自店の課題を解決させることを「ストア・コンパリゾン:( Store Comparison )」といいますが( 第二章 第一回 : 業態を決めよう 参照 )、これは開店後も継続的に実施しましょう。開店後は、店舗運営や経営において、様々な問題や課題が出てきます。それらを解決させるには、ストア・コンパリゾンが最も重要な行動となります。ただ漫然と “ 料理が美味しかった ” “ 汚い店だね ” “ ユニフォームがいいね ” というような「感想」では意味がありません。事前にしっかりと準備をして、問題意識を持って臨まなくてはなりません。 現在の開店前の競合店調査では、自店のブラッシュ・アップ(磨き上げること)が狙いです。次のような目的から他店を見てみましょう。
競合店調査用のチェックシートは、事前に用意しましょう。単なる食べ歩きではありませんので、自分が確認したい項目を明記しておき、チェックシートとして活用します。ここでは、基本的な確認項目を紹介します。
上記の項目をチェックできれば、調査対象店の「実力」が見えてくるだけでなく、同時にオープンに向けての自分の課題も見えてくることだろう。調査対象となる1店1店すべてが競争相手になる。特に、繁盛店については、「お客様の利用動機」「その店の強み」をしっかりと体感することが、成功への第一歩となるだろう。
|
|||||||||||
|
外食ドットビズ編集部
外食大手のすかいらーくに20年以上勤務した後に外食経営コンサルタントとして起業した論説主幹・坂尻高志。
外食向けオーダーエントリーシステム(OES)を日本で初めて世の中に出し、現セイコーインスツルをOES大手に育て上げた後やはり外食経営コンサルタントとして起業をした主幹・酒美保夫。
外食ドットビズに携わる多彩な起業家経験者が、外食産業で起業を目指す皆様に起業家マニュアルをお届けいたします。