外食ドットビズ

第一章 起業をめざして…心構えはOK?

速習 起業リファレンス

外食ドットビズは、創刊よりこの業界の活性化のためには新しい風が必要と考え 起業家の方に向けてメッセージを送ってまいりました。この度、当編集部の責任編集による起業家向けのノウハウ集を発刊いたします。掲載期間が1年ほどの大作になると思います。社内外問わず起業家の方々にとって有意義なノウハウ集となりますので是非じっくりとご購読下さい。

第5回 さあ、開店に向けてスタートしよう

■ アクシデントは当たり前、意欲を失わないように!

飲食店経営の概略、それに挑む「夢と意欲」を確認できたら、いよいよ開業に向けてスタートです。開店までの流れのポイントを紹介していきますが、自分だけで不安であれば、飲食業の先輩や専門機関に相談してみるとよいでしょう。しかし、大切なことは、きちんとスケジューリングをして計画的に進めていくことです。

覚悟はできていると思いますが、開店までに必要な作業はヤマほどあります。その山ほどある作業過程のなかで失敗する場合は、以下のようなことが原因になっています。

・ スケジューリングの不備、甘さ
・ 工期途中でのアクシデントで、全体スケジュールが破綻する
・ 厨房機器や内装備品が揃わない、予定していたものが手に入らない
・ 自分の描いていた店舗イメージがどんどん変化してしまう
・ 予算超過、見積りの不備による計画予算の立て直し
・ スタッフが集まらない、教育ができない
・ 計画になかった仕事が山積してしまう

しかし、一番の問題は、アクシデントが発生したり、日々の業務がうまく行かなかったりした時に、当初描いていた「夢を実現する意欲」が失われてしまうことです。それを避けるためにも、スケジューリングは日単位、時間単位で計画してみることが大切です。

上記の失敗要因はごく当たり前に発生します。というより、すべてが当初の計画通りに完璧に進むことはありえないでしょう。一日の仕事が終了した時に、スケジュール表を見て、これからの計画を確認し、今日の問題を整理し、計画の変更があれば、必ずスケジュールを修整する習慣を身に付けて、夢へのモチベーションを保ちましょう。

今の“熱い想い”や“実現したい夢”を具体的に表現する簡潔な言葉を作ってみるのもいいかもしれません。この言葉は、迷った時や障壁にぶつかった時に、あなたに勇気と進むべき道を教えてくれるでしょう。その言葉をスタッフ達と共有し、実現に向かって進んでいきましょう。

坂尻先生のワンポイントアドバイス

先輩たちの想いや理念に学ぶべし

外食先輩企業の企業理念の一例を紹介してみよう。 FRの雄・すかいらーくは、「価値ある豊かさの創造」。FFの雄・マクドナルドは、QSC(Quality、Service、Cleanliness)に価値をプラスした「QSC&V」を掲げている。居酒屋御三家では、モンテローザが「21世紀の食文化を創造し、フードビジネス界のリーディングカンパニーを目指す」、和民は「地球上で一番たくさんの“ありがとう”を集めるグループになろう」。コロワイドは、社名自体がコンセプトである「勇気(COURAGE)・愛(LOVE)・智恵(WISDOM)・決断(DECISION)」を表現している。

同様に社名=コンセプトと宣言しているのが、いま話題のクリエイト・レストランツ。「クリエイト・レストランツ−この社名こそが私達のコンセプトです」と高らかに謳っている。サイゼリアの「イタリア風暮らしの豊かさを実現する」、ロイヤルの「効率的に成長を続ける、日本で一番質の高い食&ホスピタリティグループを目指す」などは、自分たちの夢や理想をかなり具体的に表現している。



外食ドットビズ編集部

外食大手のすかいらーくに20年以上勤務した後に外食経営コンサルタントとして起業した論説主幹・坂尻高志。
外食向けオーダーエントリーシステム(OES)を日本で初めて世の中に出し、現セイコーインスツルをOES大手に育て上げた後やはり外食経営コンサルタントとして起業をした主幹・酒美保夫。
外食ドットビズに携わる多彩な起業家経験者が、外食産業で起業を目指す皆様に起業家マニュアルをお届けいたします。

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