自身を見つめて、信頼できる仲間を得てこそ夢は叶う!

自身を見つめて、信頼できる仲間を得てこそ夢は叶う!エイジアキッチン株式会社 代表取締役 吉﨑英司

渋谷・三軒茶屋という人気のある2つの街で計4店の居酒屋を構える吉﨑氏。家業も居酒屋という恵まれた環境に育ち、20代後半で独立後すぐに複数の繁盛店を育てたという華麗な実績を持つ一方で、若さゆえの大きな挫折も味わったという。
独立して丸8年、若くして豊富な経験を持つ吉﨑氏に、飲食店経営に大切な心構え、夢を夢で終らせない熱い思いをお話いただきました。

第6回 仲間を作り、人を大切にすることが飲食店経営には大切です

4店目を出したいま、私の頭の中には、若い頃に無謀だったアメリカ出店が現実的に見えてきています。最初の店を作ったときに、独立開業誌や居酒屋専門誌などに、28才で独立したというのを取り上げていただいたんですが、その時に全部の取材で、アメリカの話をしているんですよ。

ハワイこれからの展開として、 10 年後には絶対にアメリカでやりますと答えている。それをずっと頭の中でイメージしてやってきて、 10 年目を迎える 2009 年には出店しようと思います。

いろいろな方にお会いしたり、コネクションを作ってと準備は進めてきました。最初は、西海岸でカリフォルニアにしようかなと考えていたのですが、おととしハワイで日本の方がオープンしたレストランでフード商品開発のコンサルタントをやらせてもらったこともあって、私もハワイに出店する予定です。

業者さんをはじめいろいろな方にお会いして、情報も集められたのでオアフ島へ出します。ワイキキビーチの近くは避けて、車で 15 分~ 30 分位のところがいいですね。こっちでいってみれば、住宅街のような場所。業態はもちろん居酒屋で、 30 席程度にします。今年の終わりか来年には物件を決める予定です。だから、今年の目標は英会話を取得することです。

これをきっかけに、チェーン化しようというわけではないです。昔は、飲食店で上場を考えていましたが、自分の目指すべき方向とは違うと感じるようになってきたんです。

仲間たちある程度の資金が集まってとなると、今まで店舗のスタッフとお客さまという関係の中に株主が入ってくるわけじゃないですか。それに、ストックオプションで従業員の皆にまとまったお金が入ったらどうなるかというと、ほとんどの人は独立しようと考えますよね。中心となるスタッフが抜けていくにつれて、お店の空気が変わってしまうものですから。私も会社を大きく育てて、売り飛ばすという気にはなれなかった。もっともっと、ひとつひとつのお店を大事にしていきたいと思うようになったんです。

これから起業を目指す皆さんも「仲間を持つこと」を強く意識してほしいです。ひとりでは絶対にダメだと思います。一人だけで営業するにしても、厳しい意見を言ってくれる先輩、応援してくれる後輩、信頼できる取引先を含めて、仲間を持たないといけないんです。それが一番大事なことだし、起業する前からできることですからね。

私が 8 年間やってこられたのも、スタッフはもちろん、周りにいる先輩後輩、家族に支えられた結果です。お客さんをはじめ、人を大事にする気持ちを絶対に忘れないでください。



吉﨑 英司

吉﨑 英司

1970年東京生まれ。
16才の時から家業であった居酒屋を手伝いはじめ、高校卒業と同時に社員となり、28才で独立起業したという居酒屋一筋の経歴を持つ。
起業後すぐに人気店を複数構え、海外進出の夢も実現しようとしている若手実力派。

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