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令和元年外食産業市場規模推計について

外食産業の市場規模

一般社団法人 日本フードサービス協会は、令和元年(平成31年1月~令和元年12月)の外食産業市場規模が、1人当たり外食支出の増加、訪日外国人の増加、消費増税などにより、前年比1.3%増加し、26兆439億円と推計されると発表した。なお、平成24(2012)年以降8年連続で前年を上回り、平成12(2000)年以来19年ぶりに26兆円を超えた。(※推計値には消費税を含む)

部門ごとの市場規模の推定については以下の通り。

 

Ⅰ.外食産業市場規模

1.給食主体部門

飲食店、宿泊施設、社員食堂、病院給食などを含む「給食主体部門」の市場規模は、市場規模全体の80.8%を占め、21兆521億円と、前年より1.4%増加した。

(1)営業給食

「給食主体部門」のうち、飲食店、宿泊施設などの「営業給食」の市場規模は、全体の68.0%を占め、17兆6,987億円で、前年より1.8%増加している。

①① 「飲食店」の市場規模※1は、前年より1.7%増加し、14兆5,441億円となった。内訳をみると、ファミリーレストランや一般食堂、専門料理店等を含む「食堂・レストラン」(対前年増減率1.6%増)、「そば・うどん店(立ち食いそば・うどん店を含む)」(同0.9%増)、回転寿司を含む「すし店」(同0.2%増)、「その他の飲食店(ファストフードのハンバーガー店、お好み焼き店を含む)」(同4.9%増)は増加した。

②ホテル、旅館での食事・宴会などの「宿泊施設」の市場規模は、訪日外国人の宿泊者数の増加等で、前年より2.0%増加した。

(2)集団給食

「集団給食」の市場規模は、全体の12.9%を占め、3兆3,534億円と、前年より0.2%減少した。

①「学校給食」(主として小学校、中学校等の給食で、大学の学生食堂は含まない。)は、給食実施人数の減傾向から0.9%減となった。

②「事業所給食」は、出勤日数の減少傾向などから、「社員食堂等給食」は0.4%減、「弁当給食」※2は0.2%減となった。

③「病院給食」は、国民医療費が増加傾向であるが、入院時食事療養費の医療費に占める割合は減少傾向であるため、0.3%減少した。

④「保育所給食」は、保育所の在所者数の増加傾向などから、前年より1.6%増加した。

2.料飲主体部門

「料飲主体部門」の市場規模は、全体の19.2%を占め、4兆9,918億円と、前年より0.5%増加した。

①「喫茶店」は、前年より1.2%増加し、1兆1,780億円となった。

②「居酒屋・ビヤホール等」は、前年より0.4%増加し、1兆114億円に、「料亭・バー等」は、前年より0.3%増加し2兆8,024億円となった。

 

Ⅱ.料理品小売業の市場規模

持ち帰り弁当店や惣菜店などの「料理品小売業」の市場規模は、7兆8,126億円で、前年より1.6%増加した※3

 

Ⅲ.広義の外食産業市場規模

外食産業市場規模に、「料理品小売業(重複する弁当給食を除く)」の市場規模を加えた「広義の外食産業市場規模」は、33兆3,184億円で、前年より1.4%増加した。

※1 飲食店において、テイクアウトの売上比率が全売上高の50%未満の場合には、この飲食店の売上高はすべて「飲食店」の市場規模に含まれ、50% 以上の場合にはすべて「料理品小売業」の市場規模に含まれる。
※2「弁当給食」とは、契約により弁当を事業所に配達する形態をいい、持ち帰り弁当などは含まない。
※3 事業所給食中の弁当給食を除いた「料理品小売業」の市場規模は、7兆2,745億円(対前年増減率1.7%増)である。

令和元年(2019年)外食産業市場規模推計値

また、平成27年から平成29年まで過去3年間の部門ごとの実数、対前年増加率並びに構成比については以下の通りである。

外食産業市場規模(平成29年(2017)~令和元年(2019))

 

資料提供:一般社団法人 日本フードサービス協会

 



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