私たち社会人は、誰もが経営者や役職者、社員、パート、アルバイト等の何らかの立場で職務を行っている。人間は自分の属する範疇のレベルでしか物事を考えることが出来ない。
このことは、生まれ育った環境・経験に応じて体に具わってくる。例えば、喧嘩ばかりやって来た人は、そのやり方は十分分かる訳ですが、喧嘩をやったことのない人は、その対応にどうしてよいのか分からないので、避けてしまう。思い切ってやってみれば、それから身に付くものがある筈なのですが、避けてしまうことでノウハウなどが貯まらない。
例えば、学生時代のバイト先で、ただ言われるがままに仕事をやって来た人と、自分から率先して仕事をやって来た人では、就職してからの物事への対応の仕方は、全然違ってくるのではないでしょうか。
もし、読んでいる人のお子さんに、学生さんがいるのならば、自分から考えて動くように、教えてみてはいかがでしょうか?
それらが出来ないという子は、ご両親が子供のことが可愛くてしょうがなく、自分でさせることを教えなかったことにも原因があるのではないかと思います。親は、子供に自分で考えることを教えるだけでいいのです。
考えて実行させる。その訓練が、成人になるまでの期間に覚えていくことだと思います。それを経験していない人は、大人になっても、会社で言われることは出来るけれど、自分から創造してやることの出来ない人になってしまいます。その結果はどんなことになるのでしょうか?
実際のところ、これから給与の決め方などが変わっていきます。自らやれる人、言われないと出来ない人、要は、貧富の差が会社内でも出る時代になると思います。そして40代を超えたときに、自分の将来が不安になってくるはずです。
「もっと、あの時に」と言っても、もう遅いのです。貯蓄のある人はまだ良いかも知れませんが、ない人はどうやって50歳以上を過ごすのですか?それはいやだから、今頑張らなければならない。
現実、日本の人口は減っていっています、そこで、これから何が起こりますか?店は今と同じ数だけは必要ありませんので、減りますね。店が減れば、業者も減ります。業者が減れば、メーカーがきつくなります。自然の原理なのです。
給与が減るので、行く店も少なくなります。だから、お店の場合は、ただ美味しいだけ、良いもの置いているだけではだめなのです。あなたの店が生き残るためには、お客が付いていないといけません。
人は、美味しいものを食べたいですし、特別なサービスを受けたい。ただ、お金がないとそんなことは出来ません。勿論、お金がすべてではないことは言うまでもありません。無くったって幸せ。それはそれでいいと思います。しかし、多少でもないと飯も食えません。どこにも行けません。そんな風に思いませんか?
少し物事を考えて行動するようにすればいいのです。
あなたは勝ち組の人ですか?負け組みの人ですか?もういいと思ったら終わりで、やれる!勝てる!抜ける!取れる!など、自分で勝つ気持ちが無いと勝てません。小さな会社が勝つためには諦めないで、勝つ気持ちをどれだけ持っているか、それが社長だけではなく、何人の社員が持っているか、その数の分だけ大きくなるのではないかと思います。
決してわが社も社員全員が持っているとは思いません。しかし、1人ではないと言うことだけは断言できます。少しでも勝ち組に行きたい。そして、出来ることならば社会にも貢献してみたい。私はその会社の中の一人なので、頑張っています。負けない気持ちも一杯あります。
皆さんが普段当たり前のこととして、経験されていることなのですが、以下のようなことからなのです。
例えば、「これをコピーしてくれ」と言われたら、考えるんです。ホッチキスで止めたほうがいいのか?両面コピーにしたほうがいいのか?いろんなことを考えてください。それをするのは余計なお世話かも知れませんし、失敗もあります。しかし、することにより間違いも分かります。「あの人から言われたときはこうすれば良い」と言うデータベースになります。そのデータベースが多いほうが、企業は重宝するのです。そうすれば、会社はあなたを必要とします。必要な人には多く給与を払おうとするはずです。あなたのやっていることが若い人にも出来ることであれば、あなたの給料は減っていくでしょう。
アルバイトでも同じです。飲食店の場合でも、お客様が来たら、お水を持っていきます。その時に厨房の状況を把握していれば、メニューを渡すときに、一言話を入れることが出来ます。
「今日は、こちらの料理は終わりました。でも、本日はこちらのほうもお勧めですが、いかがでしょうか?」常に、店の状況やお客様の状況をキャッチしているか?そんなことも考えてみてください。
皆さんは、顧客心理って何か分かりますか?人間ウォッチングが好きな人がいますね。私は、一月に100人くらいの人に会いますが、いろんな人がいます。お金に無頓着な人、気が合いそうな人など、初めて会う人も多いのです。そこから生まれる「情」というものがあれば、長く付き合える人も多いはず。これはお店と一緒で知り合って、そして離脱していく。上位の方を如何に残していくことが出来るのか、新規の方と仲良く出来るようにしていくのか?このCRMの考え方は、実は会社又はお店だけのことではなく、人の人生にとっても、とても大切なことなのです。だから、どうやって、人と知り合うのか?(集客)、仲良くなるのか?(教育)そして、継続してお付き合いをしてもらえるのか?(囲い込み)ではないでしょうか。コミュニケーション力、モチベーション、インフォメーションが不足していると言われていますが、実は生活環境の中で忘れてしまっていることが多くある気がします。人とお付き合いをして、成功や失敗から対処方法を覚えてくるのではないかと思います。
「周りのことを考えなさい」って、よく言われる言葉ですが、そんな無茶なってこともありますよね。私の範囲の周りのこと?私の範囲以上のこと?範囲以上のことは想像がつきませんが、考えなさいって言っている人の範囲も解らない。一般的なこと?一般的なことは、情報を収集した範囲での一般的なことになってしまう。
夫婦も一緒で、付き合っている時は愛し合って、一緒にいたいから結婚をし、子供が出来て、となる訳なのですが、お互いに生まれた環境も違うし、生活の考え方が違う。
私もよく妻に「こんなの常識よ」と言われる。この常識は、彼女が生活してきた環境での常識だと思うが、私にとっては非常識のこともある。だから自分が常識と思ったことが、実は世の中の非常識だったりすることなのかも知れません。ということは、非常識なことも考え、取り入れることで常識になるのかも知れませんね。
人は生まれてきたら、何らかのモノを残したいもの。又は残さなくてはならない。ただ生きて、死ぬだけ?単純にそれでは面白くない。子供の時期に、親に守られながら学校に行くことにより、協調性や主体性などが身についてくる。やがて社会人になり、仕事をしてお金をもらうことになるが、こんなことでお金がもらえるんだ、というのが就職した時の感想ではないか?
やがてそれが当たり前になり、それ以上を要求したくなる。そして、それ以上貰えない時に、人は考え、会社を辞めるか、人生を諦めるか、そんな選択だろう。でも、チャンスは少ないが1度ではない、何度も来るようにすればよい。自分が認められれば、必ずチャンスは来る。それは別の会社かもしれないが、やったらやっただけの答えが出るはず、とにかく考え、迅速に行動し、反省してまた行動するのです。
自分の範囲だけの常識・非常識を考えすぎて、行動が出来なくなっているのも、最近の現象なのかも知れません。これは、綺麗な自分でいたい象徴なのかもしれません。「自分が悪く見られたらどうしよう。嫌われたらどうしよう。」そんなことが弾けて、ひどい事件や考えられないことをする人も多くなっているのではないでしょうか?
人間は元々一人では生きられない動物なのです。ただ、今は、嫌われたくない、綺麗な自分を見せたいという人が多すぎて、うわべだけの友達が多いのではないでしょうか?
あなたの開けた穴を、埋めてくれる人は何人いますか?この質問にどう答えますか?本当に何人もいますか?それはあなただけが思っているのではありませんか?お客さんもそうだと思います。あなたのお店が好きで、来て貰っている筈なのに、本当に心底惚れてくれているかは判りません(人の心理は難しい)。
だから、違った心のサービスを何かしてあげないといけないと思います。ただ、「私が暇だったら付き合ってあげる」、そんな感じのうわべだけの心のこもっていないサービスは、簡単にお客様に見抜かれてしまいます。それが分かっていますか?
そこにビジネスの気持ちを入れることで、商売になるはずなのですが、「家には良い商品がある」、「家は美味しい料理がある」。これは、他でも一緒なのです。あなたのお店に来たいと思わせないといけないのではないでしょうか?
皆さんが、普通セミナーに参加しても、講師の話を一方的に聞いて終わり、また、話は良かったと思うけれど、その先への展開がない。
相変わらず、明日からは何をして良いのかが分からず仕舞いで、「とりあえず今まで通り」という経験はありませんか?
一番大切なのは、「今何をするか」、「明日から何をするか」のヒントを教えてもらう事なのです。そうでないなら、お金や時間の無駄のような気がします。だから、無料セミナーは、暇つぶしになってしまうものが多いのかも知れません。
すべてセミナーにはストーリーがあり、参加した結果、自社の儲けにつながらなくてはいけないものだと思います。最近それが分かって来たような気がします。
以下は、ヒントになるかどうかは分かりませんが、私たちCRM協議会九州支部が、福岡商工会議所とタイアップして、実践「お客はこうしてつかめ」の勉強会を行った時のお話です。
私は、このCRMの勉強会で一緒に勉強して仲良くなった方たちの、半数以上の方と現在も一緒に何かをやっています。この活動成果の発表も行いたいと思っています。
このセミナーの参加者は9名と少なかったのですが、参加型で非常に盛り上がりました。
まず、私がコーディネート役として紹介させてもらい、今回の趣旨を話した上で、以下「集客」、「人材」、「囲い込み」の3つのキーワードについて勉強しました。
まず、「集客」の問題です。「ただ客を集めるだけでいい」とチラシやポップなどを多く出すお店がありますが、本当にそうでしょうか?
弊社CRMディレクターの原が講師になり、参加型で「キャンプ」と言うと何を思い浮かべるのか、という演習を行いました。
これは、「衣食住など、必要なカテゴリーをまず思い浮かべると、必要な発想が出てきますので、そこから整理されるといい。」という感じで、2時間のレクチャーを行いました。
次に「人材」と言うテーマで(有)RCCの鎌田氏、「集客」については同社の斉藤氏が講師になり、コーディネートを私が行って、初日は現実の話をしました。
2日目は勉強会参加メンバーが、それぞれの企業の現状を話し、実際の改善策を話し合ったのですが、その結果、勉強会終了後に、参加者から以下のようなメールがありました。
お世話になります。○○○○の△△と申します。
本日は福岡商工会議所のセミナーに参加させていただき
まことにありがとうございました。
私は通常11:00から24:00まで西中洲の店舗に出勤する毎日ですので、9:30から開始の講義に出席するにはわずかばかり「早起き」しなければなりませんでした。
正直に申しますと「眠たくなるのかな」と思っておりましたが、
最後まで睡魔とやらは、襲ってきませんでした。
途中途中で、他の参加者の方々のお話を聞きながら、弊社運営上のアイディアが続々浮かんできましたので、上の空の時間も数秒ありましたが。
一重に、大井社長をはじめ講師の皆様の話術や知識のなせる技かと思いました。
「セミナー力+強制的なディスカッション+少しの向上心=能動的な思考&ヒアリング」の公式が、成立したのではと思います。ヒアリングというよりリスニングかもしれません。
また原先生の思考回路には感嘆いたしました。
お話ししました通り、当社の内情をこれほどまで赤裸々にしたのは、2年前の設立以来で初めてのことです。
デジタルなデータにまだまだ未成熟なため、データを貯めるだけ貯めて、全く業務に反映されていません。
ですので、皆様の前でお話させていただいたデータもあまり正確とはいえません。(出所の分からないデータも沢山あります)
どうやら右脳型の幹部が多いようです。ですので、まだまだ走りながらルール、マニュアルを作っているといった状態です。
やはり、この辺で一度立ち止まる勇気も必要なのでしょうか。
またどうでも良いことですが、弊社も社内リンクだけは活発なのですが、まじめに業務報告をしつつ、まじめに笑わせあっているのが現状です。(部下曰く、私と社長のボケ合戦に端を発することが多いようです。)
提案、報告がウイットに富んでいないと駄目だしが出ます。
面白くないと公開処刑されたりもします。(実はこれが一番つらいかもしれません)
先日、本日と受講させていただいた内容には、(クローズ体質の当社としては、即実行が難しい案もいくつかはありましたが、)あまりに多くの気づきをいただきましたので、少しづつでも実行していこうと思います。
ありがとうございました。
本当に参加ありがとうございました。
参加者に感謝しています。私たちも勉強させていただきました。
大井 啓伊
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