1985(昭和60)年、業界に先駆けてレストラン向けオーダリングシステムを世に出したエスアイアイ.データサービス株式会社(SDS)。その豊富な実績と経験を元につくり上げた革新的な新商品を今年のHOTERES JAPAN(国際ホテル・レストラン・ショー)でお披露目をするという。お披露目に先んじて外食ドットビズ読者のために同社代表取締役社長の小林良夫氏に話をお伺いした。
- 4日間ご苦労様でした。まずは、今回のホテレスのご感想をお聞かせ下さい。
【 小林社長 】(以下敬称略) 例年に比べて、展示会自体の総来場者数は減少したように感じましたが、逆に弊社ブースへのご来場者数は増えました。これもMONSTERAに対する興味や期待の裏付けではないかと思っております。更に成果の面でも、従来と趣向を変えた展示方法を採りましたので期待通りの結果が得られたのではないかと感じております。
どういうことかと申しますと、しっかりと新製品のコンセプトをご説明することを主眼に置いたブースレイアウトにしました。具体的には、クローズドスペースを作って、新しいコンセプトをじっくりと説明させていただくようにしました。お客様にはかなりのお時間を取っていただくことになりましたが、コンセプトをご理解いただけただけではなく、かなりご興味をお持ちいただくこともできましたので、充分満足の行く結果であったと思っております。
- あらためて訴求されたコンセプトとそれのどこにお客様が興味を持たれたかお教え下さい。
【 小林 】 簡単に申し上げますと 「 業務の更なる効率化 」 と 「 新たな集客・販促方法の確立 」 です( 詳細はこちらをご参照下さい )。
「 業務の更なる効率化 」 と言う面では、特に ” どこでもコントローラ ” と ” 新たな通信インタフェース ” が、かなりご評価いただけたと感じました。
” どこでもコントローラ ” は全ての業態のお客様に興味をお持ちいただけたようでした。プリンタなどの据置型装置の場所をとらない設置性に対してとお店の大きさにあわせたシステム構築ができ、それによるコストダウンに対して期待をされていました。
“ 新たな通信インタフェース ” は、居酒屋や焼肉などリピートオーダーの多い業態のお客様の多くの方が、「 簡単なオペレーションでミスオーダーがかなり減りそうだ 」 と期待されていました。
「 新たな集客・販促方法の確立 」 は思った以上の高評価でした。「 しゃとるん 」 と組合せることにより、店内でも店外でも販促ができるのですが、「 両方ともやってみたい 」 と言う声を数多く頂戴することができました。オーダーデータと紐付いた会員情報を活用した販促というのは外食店様向けの新しい考え方ですので明確な違いを感じていただけたのではないかと思っております。
- 最後に今回の総括とこれからのスケジュールについてお教え下さい。
【 小林 】 お客様に、私どもからの新製品コンセプト説明のための時間をかなりさいていただいたこともあり、具体的な商談になる案件も数多く得られました。従来製品と比較してもプレセールスの手応えが非常に高かったと言えます。
MONSTERAは、現在開発中でホテレスでは未完成な部分もございましたが、開発は順調に進んでおり、これから最終的なチューンアップをすることで品質の確保を行い、万全な体制で出荷させていただきたいと考えております。文面ではMONSTERAの先進性をうまくお伝えできない点もございますので、詳しくは当社の営業にお問合せ下さい。
今までとは全く違ったコンセプトのオーダリングシステムですので、是非、いろいろな業態での新たな店舗オペレーションの実現にご活用いただきたいと考えております。
エスアイアイ・データサービス株式会社
http://www.siidataservice.co.jp/
本社:千葉市美浜区中瀬1-8
代表者:小林良夫
設立:1998年10月(セイコーインスツル株式会社100%出資会社)
事業内容:オーダリングシステム、決済端末の開発・製造・販売、情報処理センターの開発・運営、保守サービス全般
取材協力:エスアイアイ・データサービス株式会社 企画部 企画課 外食担当課長 中西 祐之氏
小林良夫氏
1958年生まれ。1981年 第二精工舎(現セイコーインスツル)に入社。 電子機器事業部(当時)営業部でプロッタ販売を担当、その後販売企画、海外営業に携わり、1996年~2000年欧州駐在、2003年よりエントリーシステム事業部長としてオーダリングシステムビジネスに従事しExcelleo商品化や普及モデルScuteをラインアップ商品投入。
現在は、セイコーインスツル株式会社 データサービスシステム事業部長としてオーダリングシステムビジネスの他にクレジットおよび電子マネー決済システム(Crepico)ビジネス、電子棚札システムビジネス、電子辞書ビジネスを担当。
ケータイ販促最前線 携帯電話とオーダーエントリーシステムの組合せで販促を実現する~レポート:「Scute(エスキュート) × しゃとるん」
文: 齋藤栄紀